第9話 風の中 ひとり
溢れかえる喧騒の中
ひとり 静寂に包まれて
願いはこぼれ落ちて ひらり
歓びを知り 躍動の中
溺れる艶夢 熱を帯びる少し前
色なき風が彩りの大地を吹き抜け
そこはかとなく 哀愁
掌にSnow flake
君はとけて熱は冷めた
吹き抜ける
吹き付ける
吹きすさぶ
吹きだまり
見えないままに姿を変えて
掴みかけてすり抜ける
雲が流れて
静寂の中に音を聞く
移ろい 巡る
過ぎ去る時の中に色を奪われて
ひとり
立つ
その風に 身を任せ
流されぬよう 流れて
凛として
断つ
こぼれ落ちた約束にサヨナラ
静寂の中 ひとり
また歩きだす
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