『小さなお話』その97

やましん(テンパー)

『ごき大将のごき柄』


『このお話は、あくまで、フィクションです。どうか、ご理解ください。』



             👏



 パレードが終了した後、ごき大将は、ごき大作准教授と会談した。


 『あの、コメントは、感心しかねますなあ。あれでは、宇宙ゴキを刺激しただけですごき。ごき。』


 『ほう。ま、ゴキ大統領からも、指示がありましたしな。宇宙ゴキどもを、少しけん制してやる、つまり、揺さぶってやる作戦ごき。』


 『そりゃあ、やましんさんや、ねこママを巻き込むごき。』


 『そもそも、あいつは、何ですかごき。やましんとかいう人類は?一日中自宅に籠ってるらしいが。』


 『ちょっと、うつぎみでね、仕事を辞職し、籠ったごき。以前は、真面目に働いてたごき。』


 『うつのものは、ひとでも、ごきでも、死にたいとか言って脅して来るが、実際殺してやろうか、と、兵隊を連れて行くと、泣いて、死にたくないとか、泣きついて来るのが多い。世の中に対する、不自然な反抗なことが多いごき。』


 准教授は、士官上がりであった。


 『はあ。あのごき、・・・愚ごきが、偉大な軍人であり、また、今は学者である、あなたに向かって偉そうには言えないが、まあ、そういうところが、まったくない、とまでは言わないごき。しかし、それを理由にパワハラしたり、意地悪したり、簡単に批判したり、社会から追い出したりするのは、実際、ひきょうだごきし、ごきの風上にも置けないごき。今回のパレードも、本来、感心しなかったごき。』


 これで、ゴキ大将と、ごき大作氏は、決裂したのである。


 地球ゴキ内部の主戦派と、和平派と、中間派の対立は大きくなってゆく。


 ところで、人類は、なにをしているのだろうか?



                          🤔


  **********   **********


                            おしまい


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『小さなお話』その97 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る