一章

出会い

旅に出て3日目


「えぇ...」


ただいま何故か追いかけてくるゴブリンの群れがバッフェンという水牛のような魔物の群れにひき殺されていた。なんだろうあのゴブリンの目が酒場にいるエロおやじみたいな目になっていたなぁ...


「まぁ、助かったし...えーとこの先に関所があって、その先にフルリン侯爵領があるのかぁ。」


といって齢17の少女は関所に向かう。


***

「あ、お金持...金貨6枚銀貨56枚銅貨300枚分がギルドカードに入ってるし」


関所の前でリュックを確認しながらつぶやく。

どうしようか......地図を開く


「う~ん、お?南側にハミール準男爵領があるじゃん、今日はそこで泊まろうかなぁ。」


***


準男爵領の中心地にたどり着いてすぐ


「そこのねぇちゃん、かわいいねぇ、俺らといいことしない?」


「・・・・。」


いやまぁ、一人で出てきたんだからこうなることは覚悟してたんだけどね?

足早に宿屋へ向かう。


「一人だと危ないし、だれか雇おうにもギルドカードあるんだからいっか!」


盛大な独り言である。


「でもなぁ、雇うのもなぁ、お金かかるし...」


「そんなあなたにいい情報ですよ?」


「うわぁ!?」


身の危険を感じ剣を向ける。


「そんなに怖がらないで、それより、良い人材がいるんですがどうです?絶対服従する護衛を取り扱っているのはうちだけですよ?」


「はぁ、それは本当なの?」


この時は気づいていない。


「ええ、ではこちらに。」


いまからすることは非人道的な行いであることを。


「こ、これは?」


「奴隷でございます。」


「まさか、私を奴隷にするとか?」


まぁそうだろう少女一人なんだし...


「滅相もない、か弱い少女が一人旅できるほどの実力者、先ほどの反応速度からすると我々では太刀打ちできないと判断した結果です。」


怖い、


「で、でも、奴隷って...」


「ご安心を、あなた様は初回なのでどんな奴隷でも所持金分で結構ですので。」


「無一文になるんだけど?」


あたりの檻を見ていると、人間、獣人族、魔物ざっくりわけてこんな感じになっている。一人で旅するよりかは、奴隷を護衛につけた方が...

奴隷は解放できるだろうし。


「わかったよ...。」


そういって、連れていく奴隷を見極める。

そして目に入る。死にそうな7,8歳ほどの幼女が。


「この子にします。」


「あ、こちらはオークションに出るような代物でして......」


「え?ダメなの?でもさぁ、男の人って怖いじゃん?なんなら女の子の方がねぇ?

お客様のこと考えるのが商売でもあるんじゃない?」


「え?あ、はい、そうでございますが.......わかりました。」


そういって奴隷商は何かを持ってきた。













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