第三章

 午後五時を過ぎると、太陽は徐々に力を失い、町全体が昼間の活発な装いを保てなくなっていた。そればかりか発達した層雲が陽光を遮り、地平線の彼方に見えるはずの富士は、その姿を隠している始末であった。

 完全下校を告げる音楽が鳴る。生徒たちは堰を切ったように校門から流れ出した。彼らはみな練習を終えた運動部員である。膨れ上がった幾群は車道へ越流し、見張りの教師は苛立った様子で注意した。歩道に残っている連中にしても、鶴翼の陣形で展開したり、路傍の小石を互いの運動靴めがけて蹴っていたりして、きわめて鈍重な足運びであった。

 杜夫は校門を飛び出すと、懸命に星哉を探した。部活終わりにここで待ち合わせの約束をしていたのである。高身長で、頭ひとつ抜けている男子バスケ部部長を発見することは、それほど難しいことではないはずであった。しかし、約束の場所に友はいなかった。

 星哉が約束を反故にするのはこれが初めてのことではなかった。他の友人たちが十分二十分遅れても待っててあげるのに、杜夫が数分遅れれば、即刻先に帰ってしまう。星哉の優先順位の中で、竹田杜夫は低い位置にあった。

 それでも杜夫は諦めるわけにはいかなかった。

 校門から交差点まで約一五〇メートル。全力疾走すれば、まだ間に合う距離だった。杜夫は疲労の溜まった身体に鞭打ち、ロケットスタートを切った。地を蹴り上げ、風を切る。何度か群れている連中とぶつかりそうになったが、その度に小声で「すみません」と呟いて、少年は走り抜けた。

 この日、天宮響は学校に姿を見せなかった。三年二組の担任兼国語教師は「走れメロス」の解説に取り掛かる前に、彼女が体調不良で欠席する旨を伝えた。朗報を受けて、クラスは一気にどよめいた。

「うるさいのが消えた」

「今日は"オドリ"が見れないのか」

 生徒たちは口々に感想を述べた。それは四月以来、教室内に漂っていた緊張が解けた瞬間であり、一つのコミュニティが排他性を露わにした瞬間でもある。

 杜夫もまた安堵していた。天宮響が白昼堂々、親しげに教室で話しかけてくる心配が無くなったからである。これで彼の関心事は、星哉をいかにして日食観測へ誘うか、ということに絞られた。星哉が日食に興味を持っているのか、興味を持っていたとして二人きりで行ってくれるのか、そもそも杜夫のことをどう思っているのか。彼はそれを確かめるため、部活終わりに自分の想いを伝えることにした。

「やっと追いついたよ、旗手」

 杜夫は信号を待つ星哉に話しかけた。

「ああ」星哉はそう言うと一瞬振り向いて、またすぐに前方を向いた。「そんな、急いでこなくてもいいのに」

 星哉からの謝罪は無かった。それどころか杜夫を邪険に扱っている節さえあった。杜夫は少なからず傷ついた。が、彼はそのことを咎めず、無条件に許した。星哉の不誠実を許すことで、自らが寛大な心の持ち主であるという自負が持てたし、何よりこうして二人肩を並べて下校するという幸福を手放すことなど、できるはずがなかった。

「富士山、今日も見えないや。まったく威厳が無いね」杜夫はわざとらしく呟く。

 杜夫はこの時のために会話プランを練ってきていた。小心者の彼は授業そっちのけで脳内シミュレーションを実行し、会話が盛り上がる話題や約束を取り付けるタイミング等を多角的に検討し、最適解を求めた。富士山の話題から会話を始めるのも、シミュレーションの結果に沿っているからであった。

「ああ」

「静岡県民は事あるごとに富士山の悪口を言う。『今日は綺麗じゃない』とか『もう見飽きた』とか。しかしその実、彼らは富士山のことが大好きなんだよ。逆説的な愛情表現なんだよ。それがたまらなく嫌いなんだ」杜夫は早口で言った。

「確かに変わってるな」

「ほんと静岡県民は変わってる」

「変わってるのは竹田の方だよ」

 会話は途絶えた。杜夫は星哉の冷たい対応に動揺し、一時退却した。なまじ脳内でシミュレーションを執拗に行ったせいか、想定外の事態に対応できなくなっていた。沈黙が二人の間を流れる。信号はまだ赤色のままだった。

 旗手星哉は一年生夏の段階で、身長は一六五センチメートルを超え、三年次に進級するといよいよ一八〇センチメートル弱まで成長した。全体的に華奢な身体付きで、長い脚や腕は骨ばんで痩せており、腰は女子が羨むほどほっそりとしていた。サラサラの髪は校則の範囲内で長く伸び、細眉で、黒く大きな瞳が輝きを放っている。しかし、ひとたび袖口をまくれば、ふっくらと盛られた上腕の硬い筋肉が現れ、シャツ越しに垣間見える腹直筋は、彼が健康的で力強い少年であることを物語っていた。成績も常に上位五番以内には入っており、ゆくゆくは精神科医である父親のように医師になることを嘱望されていた。周囲の生徒に比べて大人びていた彼であったが、それでいて絶えず浮かび上がる笑窪は、どこか少年の面影を残しており、同学年の女子だけでなく教師陣からも好印象だった。

「まだボールが怖いの?」黙りこくっている杜夫に代わり、星哉が話題を提供した。

「怖いというより不思議な感覚なんだ。ボールを持っているという状態に僕自身が耐えられないんだ。前にも言ったけど、この感覚は『時限爆弾を渡された』と表現するのが正しいと思う。誰だって爆弾を持たされたらすぐにパスしたくなるよ」杜夫は星哉の方から話してくれたことが嬉しくて、思わず早口になった。

「また時限爆弾」

「ボールを持つと世界中の人々から注目されているような気分になるんだ。そして彼らは待っている。僕の失敗する様を、ボールが爆発する瞬間をいまかいまかと待っているんだ」

「大袈裟なんだよ竹田は。ボールが怖いなんて。でも、大丈夫だよ。竹田が走ってスペースを作ってくれてるのを、おれは知ってるから」星哉はそう言って笑った。愛らしい笑窪に夕陽が射して、陰影が色濃く現れる。信頼に満ちた優しい表情だった。

「いくらオフ・ザ・ボールが優れていたって、ボールが持てなきゃ......意味なんてないんだ」

「この前の練習試合だって最初は良かったじゃん」

「良かったのは最初だけ。あとは悲惨だった」

「みんな『竹田はよく走る』って評価してたよ」

「でも監督は僕がボールから逃げていると思ってる」

「じゃあ落ち着いてプレーすればいいじゃん。時限爆弾とか考えずにさ」星哉が苛立った様子で言った。

「それは......」

 また杜夫は黙り込んでしまった。星哉の言うことは正論で、返す言葉がなかった。杜夫は、煮え切らない自分の態度のせいで星哉を怒らせてしまったことに罪悪感を覚えた。

 いつのまにか信号は青色に替わっていた。星哉はさっさと横断歩道を渡った。優しい笑窪はもう引っ込んでしまっている。数秒後、杜夫が顔を上げると星哉の姿がなかったので、慌てて走り出した。動から静、静から動への急激な転換は疲労の溜まった身体に堪えたが、まだ本題に入ってもいないのに別れるわけにはいかなかった。

 沈みゆく陽に照らされて、二人の影はどんどん伸びる。星哉はシャツをズボンから出し、ポケットに手を入れて歩いていた。

 杜夫も親友の真似して、ポケットに手を入れる。すると腰元に輪を描いた二つの影がアスファルトの上に現れる。歩速を緩めて調節すると、ちょうど影と影が腕を組んで一緒に歩んでいるかのようだった。杜夫は影を見て、ほくそ笑んだ。

 すると突然、杜夫の脳内に響の言葉が蘇る。

「絶対来ないよ! だって星哉くんは――」

 天宮響が掛けた呪いが杜夫を不安に駆らせる。喜ばしい気持ちは再び消え、悪い予感が走る。

「竹田」

 横を歩く星哉が言った。

 杜夫は星哉を見つめた。星哉の端正な横顔が目に映る。余りの美しさに、心臓が少しばかり停止した。杜夫は顔を紅潮させ、息を詰まらせた。

「竹田って、天宮さんと仲良いの?」星哉が言った。

「な、なんでそんなこと聞くの?」

「いや別に。なんか二人って雰囲気似てると思ったんだよ」

「そんな…」

「そんな?」

「天宮さんとは、なんにもないよ。本当に」

「そうか、そうだよな」星哉は優しく笑う。「で、何言おうとしてたの?」

「えっとね......」杜夫は深呼吸をした。「十二日の朝、日食があるのは知ってる? 太陽と月が重なるんだ。本州では百年に一度しか見れないんだよ。観測の道具とかうちにあってさ、旗手はなにも準備しなくていいよ。だから二人で一緒に…」

「星哉さん! おつかれっす! あ、杜夫先輩も」

 変声期を終えたばかりの威勢のいい挨拶が、杜夫の切なる言葉を掻き消す。二人が声のする方を向くと、カラフルに装飾されたミッキー・マウスのステンドグラスが特徴的な新築の一軒家があり、そこの駐車スペースに設けられたバスケットゴールで、声の主と他二名がシュート練習をしていた。

 よく見ると三人はバスケ部の後輩であった。杜夫は他二名のことは眼中になかったが、ただ一人身長がすでに一七五センチメートルもある、野心を漲らせた二年生——先日の練習試合で杜夫と交代で入った期待の新鋭で、名を近藤こんどう直己なおきといった――を見つけて、憂鬱になった。

「直己、こんなところで何してんの?」

 星哉は微笑みながら、近藤の方へ近づいていく。

「自主練っすよ自主練。星哉さん、知らないんすか? このミッキーの家、おれの家なんすよ。だからゴールも使い放題」

 近藤直己は傍にいた同期の肩を叩く。近藤は二人の同期を子分のように扱っていた。

「先輩お手本見せてくださいよー。前に児玉も言ってましたけど、部長のフォームが一番綺麗なんすよね」

 近藤はそう言って、部長にパスした。彼は星哉の方ばかり注目して、杜夫先輩のことは全く眼中になかった。

 星哉はボールを手に取ると、流れるようにシュートモーションに入った。軽やかにしなやかに、そして楽しげにシュートを放つ。ボールは静かにゴールネットを揺らした。

「杜夫先輩もお手本見せてくださいよ」近藤は悪意に満ちた笑みを浮かべて言った。

 突然の指名に杜夫は驚き、恥ずかしさのあまり黙ってしまった。練習でも恥をかいて、帰り道でも恥をかく。こんな不条理があっていいのだろうか、と憂鬱になった。こんな戯れは早く終わらせて、「だから二人で一緒に......」に続く言葉を星哉に伝えたかった。

「実は......が......って言っててさ」

「そうなんすか......ちょっと面白いすね......」

 星哉と近藤は小声で何かを話していた。二人はある話題で盛り上がっているようだった。時折、彼らの瞳が杜夫の方を向く。そして、二人はくすくすと笑い合った。杜夫はますます憂鬱になった。

 杜夫が立ち尽くしていると近藤が声を掛けた。

「竹田先輩、嫌なら大丈夫っすよ。ボールが爆発しちゃいますもんね」

 どっと場に笑いが起こった。二人が小声で話していたのは竹田杜夫に関することだった。星哉が杜夫のトラウマを暴露したのである。あの信頼に満ちた優しい表情は上っ面に過ぎなかった。杜夫は自分に向けられている星哉の笑顔を見た。それは遥か高みから見世物を観覧するような、侮蔑に満ちた表情であった。近藤の子分たちも笑っていた。

「やっぱり杜夫先輩はセンスあるな。ボールが時限爆弾。だから試合中すぐに焦っちゃうんですねー」

「直己やめろって。あんまりいじるとかわいそうじゃん」

「杜夫先輩怖かったらいつでもベンチに下がっていいっすよ。おれが代わりに出るんで」

 再び場に笑いが起こる。先ほどよりも大きく、侮辱のこもった笑いが杜夫を取り巻く。杜夫は、他人を笑っている人間はみな愚かで醜いと思った。しかし実際にこの場において、愚かであると評されているのは杜夫の方だった。

 ほとんど落ちかけていた夕陽に照らされ、杜夫の影はぐんぐんと伸びる。影は本人の背丈を超えて、さらに成長する勢いだった。

 杜夫の中で、ある残酷な衝動が湧き上がっていた。

 それは不定形で掴みどころがなく、純度の高い漆黒で、中学生の語彙では表現できないほど巨大なものだった。怒りでも悲しみでもなくかった。杜夫は未だかつてそのような感情を経験したことがなく、経験したことがないゆえに、その感情には名前がなかった。

 もう一度響の言葉が呼び起こされる。

「絶対来ないよ! だって星哉くんは――」

 バスケットボールが足元に転がっていた。杜夫はその忌まわしい球体を手で持ち上げた。すると、彼の耳にチッチッと時計の針が動くような音が入ってくる。最初それはボールの内部から発しているように聞こえたが、よく耳を澄ませると発信源は彼の心臓であることが判明した。けたたましく鳴る鼓動音に共鳴して、針の回転速度も加速する。もはや時限爆弾になっていたのはボールではなく杜夫の方だった。

 杜夫はその場でボールをバウンドさせる。ボールを地面に叩きつける音が星哉と近藤と他二名を威圧した。四人は杜夫の様子がおかしいことを察知し、嘲笑を止めた。杜夫はさらに強くボールをバウンドさせる。かつてなかったほど力一杯に、乱暴に、仕込まれた精密な爆弾装置など壊れてしまうほどに。血が総動員で脳へ逆流し、全身が熱く沸き立つのを彼は感じた。今、杜夫が乱暴にドリブルしているボールは近藤のものであったが、関係なかった。

 残酷な衝動が杜夫を支配する。

 竹田杜夫はもはや人間ではなかった。彼の全身が震える。震えたのは恐怖ではなく残酷な衝動のせいだった。今の彼なら犯罪だって容易にこなせた。強盗、強姦、恐喝、殺人。すべて実行可能だった。むしろ非合法な手段を用いない自分を理性的だとさえ思っていた。名前のない感情に従う名前のない怪物が、そこにはいた。

 杜夫は右手に乗せたボールを額の高さまで持ち上げると、左手を添えてシュートモーションに入った。シュートは闇雲に打ってはならない。そんなことは彼も理解していたが、どうすることもできなかった。

「絶対に来ないよ! だって星哉くんは、星哉くんは竹田くんのこと友達だと思っていないもの」

 それは天宮響の声だった。

 杜夫は、力一杯シュートを放った。シュートコントロールなど鼻から気にしていなかった。

 ガシャン!

 閑静な住宅街に破砕音が響き渡る。ボールは駐車スペースに据えられた自家用ゴールを越えて、ミッキー・マウスの頭部に直撃した。ステンドグラスは木っ端微塵に砕け、首から上の部分が無くなった。首のないミッキーの残骸を眺めて、一同は呆然とした。

「杜夫先輩、それはないっすよ......」近藤はそう言うと、ショックのあまり、しくしくと泣き始めた。両親から叱責を食らうと思って怖くなってしまったのだろう。普段は野心的に光る目も涙で一杯になっていた。近藤が体格の割に子供じみた泣き方をするのは、杜夫にとって新たな発見だった。近藤の子分たちも、それまでのにやけ顔を止め、顔面蒼白になった。白けた雰囲気が場を支配した。

「竹田!」星哉はそう叫ぶと杜夫の肩を掴んだ。バスケットマンらしい大きく、ごつごつした手だった。

「なんであんなことした?」

「......」

「嫌なら打たなくて良かったんだよ。試合じゃ、いつも打たないくせに、こういうときばっか......」

「......」

「とにかく直己に謝れよ。窓ガラス割っちゃって。おれも一緒に謝るから。直己ごめんな。お母さんにはおれから説明するからさ。そんなに泣かないでくれよ」

「......」

「黙ってないで何とか言えよ!」

「......すみません」

 こうして星哉は自らの主導の下、事態の収拾に取り掛かった。近藤を慰め、彼の母親を呼ぶと、経緯を説明した。実に模範的な百点満点の行動だった。

 幸いにも星哉の素早い事後処理のおかげで、大事には至らなかった。ガラスの破損による怪我人はいないようだった。近藤の母親は寛大な人物で、息子の先輩が働いた愚行を許すばかりか、バスケ部部長の礼儀正しい態度を褒め称えた。星哉はその称賛に愛らしい笑窪で応えた。

 杜夫は平身低頭、謝りながら、星哉の偽善を静かに見つめた。彼に言わせれば、この事態を招いたのは、星哉の見下したような嘲笑と態度だった。黒幕の計らいで実行犯がお詫びする展開に、杜夫は納得していなかった。しかし、それを口に出す勇気もなかった。先ほどまであれほど渦巻いていた残酷な衝動は、すっかり萎えてしまっていた。

 謝罪が済むと、再び二人は帰路を共にした。別れ際、星哉は「竹田」と声を掛けた。

「今日のことは、気にすんなよ。近藤のお母さんも許してくれたんだし。とりあえず謝っておいて良かったよ」

「はい」

「にしても、もうちょいシュートは狙えよな。仮にも中三なんだから」

「はい」

「それから、十二日の朝、日食があるんだろ?百年に一度しか見れないっていう。一緒に行こうよ、他の奴も誘ってさ。場所はさっきの公園でいいね。近くてスペースもあるし。観測の道具とかはそっちで用意しておいてくれよな」

「はい......」

 星哉とはそこで別れた。響の予言は外れ、杜夫は星哉と天体観測に行く約束を取り付けた。しかし、そのことに杜夫は何の感慨も抱かなかった。彼は無言で星哉の後ろ姿を見つめていた。五十メートル先まで行っても、やはり大きな背中だった。

 杜夫はふと北の空を見上げた。赤く燃える富士山が町を見下ろしていた。恥ずかしいくらいに真っ赤に燃える富士を見て、杜夫は情けない気分になった。

 やがて陽はすっかり落ちると町全体が闇に包また。杜夫は富士が見えなくなるのを確認すると、自宅のドアを開けた。


 

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