第10話最強かよ!

『ねぇ、メラー。契約した事だし、メラの魔法見てみたーい!』


「え!魔法?」


魔法かー。オタクなら、誰もが一度は憧れる魔法をこの目で見れ...?


「ちょっと、まって私が魔法をやるの?」


『え?そうだよー。他に誰がいるのさ。』


「え、でも私やり方知らないよ?」


『大丈夫、大丈夫。僕が教えてあげる!』


「ほんと!?」


キャーーーーーーーー!魔法よ!魔法が出来るー!

あ、でも、メラエルって土属性で魔力ちょっとしか持ってなかったような?でも、さっきコンが魔力量多いって言ってたしなんとかなるかな?


『まずはー。体の中にある魔力マナを感じてみて。』


体の中にある魔力マナ?血ってことかな?


私は、体の中に意識を飛ばす。

すると、血液の中に色とりどりのの何かが浮いているのが感じられた。


これが魔力マナ


「コン、あったよ!」


『あった?じゃあ、それって何色?』


「色?えっと...赤、茶色、青、透明、白、金色、黒、黄色?」


私が答えると、コンは口をあんぐりとあけて固まっていた。


「コン、ど、どうしたの?もしかして私、変な事言った?」


おーい。と、私が問いかけるとコンはハッとしたようにこっちを向いた。


『メラ、今から言う事しっかり聞いててね?』


「え?う、うん。」


な、何?なんか怖いんだけど?


『まず、浮いている物体はその体の持ち主の魔力属性を表しているんだ。』


うん。知ってるよ?ゲームの説明でもあったし。確か、ヒロインは水色じゃなかった?でも、私の体の中には水色の物体が無かったから、聖属性は持ってないのかぁ。まぁ、いいけど。


首を傾げる私にコンは、はーっと溜め息をついた。


『これで、分からないとは。メラって鈍感?』


グサッ!


『それとも、ただのバカ?』


グサグサッ!


メラエルのHPは0になった。


「うぅ。コンって結構毒舌だね。」


『そう?ありがとう。』


「褒めてない!」


『そんな事より僕が言いたいのは、メラの属性は聖属性を抜いてって事!』


は?コン君、今なんつった?聖属性抜いて全てって言った?それって



最強チートじゃん!




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