おはようございますっ~えっ? 婚約破棄なされるのですね 畏まりました

一ノ瀬 彩音

第1話 壱

有坂恵22歳は九条邸でメイドをしているのです。


メイドをしている恵は御曹司である九条昴22歳とは婚約している仲。


恵と昴との出会いは九条邸でメイドの一般公募があり、それを恵が

見つけると応募して見事に雇用されるのです。


雇用された後、恵はメイドとして九条邸で働いているのですが、

その時に初めて昴と出会ってお話したのです。


そこから何度かお話していると昴から何度もデートというか、一緒に

外出しないかとお誘いを受ける恵はそのお誘いを受けるのです。


そうすると恵は昴の事を意識するようになると昴の事を

直視出来なくなるのです。


それからというもの、恵はメイドとして立派にお仕事をしていると

昴からご褒美があると言われ、昴のお部屋でそのご褒美を受け取るのですけれど、

そのご褒美が何と昴からのキスでした。


キスされた恵は心の中でどういう事なのって感じでしょうけど、

それでもキスされた事が嬉しかったのです。


それで恵と昴はキスがキッカケで恋人同士になると恵が

メイドとしてお仕事をしている時、昴も邪魔しないように

しているのですけれど、それでも昴はお仕事している恵に

悪戯やちょっかいを出すと、恵もムッとした顔になるのですけど、

昴なので許してしまうのです。


そんな事が続くと2人はいつしか婚約しているという事。


確かに恵と昴は身分差があるのですけれど、それでも昴は気にしてないし、

どっちかと言いますと昴は恵の事を大好きで愛しているのは事実。


そうじゃなければ婚約なんてしないと思うし、婚約している以上は

恵は幸せになれると信じているのです。


そんなある日。


朝になって恵が昴のお部屋を尋ねると昴はまだ寝てて

その寝顔が可愛いと言いますか、かっこいいなって思う恵です。


昴が目を覚まして起きると恵は『おはようございます』と言うのです。


そうすると昴もきちんとご挨拶してくれて恵も喜んでいるのです。


しかし、恵はまだ気付いていなかったのです。


昴は恵に何かしようとしている事があるというのを…………。


恵は昴のお部屋から退出しようとすると昴から呼び止められるのです。


呼び止められた恵は昴の元へ行きますと昴から『ごめん、恵、婚約破棄するよ』

と言われ、恵は『えっ? 婚約破棄なされるのですか?』と聞きますと、

昴は『本当にごめん、婚約破棄したいんだよな、ダメか?」と言われるのです。


恵は真剣な表情で考えているのですけれど、どう考えても婚約破棄されて

いるので抵抗する理由もないし、抵抗しても意味がないというのはわかって

いるのです。


この場合はどうすればいいのかなって考えているのですけれど、

素直に受け入れておいた方がいいのかなと思う恵です。


恵は決心がついたのか、昴からの婚約破棄を受け入れるのです。


昴から『本当にすまない、こんな事になるなんてな』と言われ、

恵は『お気になさってはいけません』と言いますと、

昴は『本当に恵は良い子だな、きっと幸せになれるよ』と言われるのです。


昴との用が終わると恵は昴のお部屋から退出するのですけれど、

お部屋を出た途端、恵は座り込んでしまうと黒い瞳が潤みだして

涙が出てくると泣き出すのです。


泣いている恵は本当につらくて悲しそうで可哀想な感じです。


それでもメイドとしてのお仕事があるので頑張らないと

いけないのです。


恵も前向きに考えて生きていこうと思っているのです。


婚約破棄され一カ月が過ぎた頃。


昴から恵に『本当にすまない、解雇させてもらうよ』言われてしまうと

恵は『畏まりました』と言うのです。


恵はメイドとして今日まで頑張ってきたのですけれど、解雇されてしまうと

荷物をまとめて九条邸から出て行くのです。


仕方がない恵は実家に戻り両親の農作業のお手伝いをしながら、

新しい恋愛というか、出会いを探し求めているのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おはようございますっ~えっ? 婚約破棄なされるのですね 畏まりました 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ