第1187話  言いたい放題

 帰宅したその夜、俺は嫁ーずの圧力の前に屈し、一夜だけ…嫁ーずを寝室に招きました。


 メリルとミルシェも少々大きくなったお腹を抱えて、ミレーラ、マチルダ、イネスと共に、俺の寝室に…。

 言っとくけど、変な性癖とか無いからな!? ハーレム願望だって無いんだからな!?

 いや、今の状況は紛う事なきハーレム状態ですけど、それでも願望なんて持って無いんだよ?

 状況に流されただけ…っと言いましょうか、何と言いましょうか…。

 言っとくけど、妊婦2人相手に、おかしな事なんてしないからな!

 溢れんばかりの妊娠願望を持つ3人にも、ごく普通に頑張るだけにしたんだからな?


 え、何回ずつだ…って?

 そ、それはプライバシー的な観点から、秘密にさせて頂きたいと思います。

 お前は猿か? 若いのに枯れそう? ナニを使いすぎ? 性欲魔神?

 君達、言いたい放題ですな!?

 ぼ、僕はおにぎりが好きなんだ…じゃない、1on1(ワンオンワン)が好きです!

 でも、1on5(ワンオンファイブ)も好きなんでしょう? 

 やっぱり、1on3(ワンオンスリー)では、物足りなかったんでしょう? 

 いやいやいや、そんなわけ無いじゃないですか~! 何を言ってくれちゃってるのかなぁ?

 でも、お嫌いじゃないでしょう?

 ええ、まあ…男の夢ではありますが…。

 んじゃ、やっぱ好きなんじゃん! 美少女、美女が入り乱れてサービスしてくれるんだよ?

 まあ、そこは否定できない…みんな、良い嫁だし、良い女だ…。

 微乳、適乳、美乳、巨乳が入り乱れてましたね?

 確かに、みんな違ってみんないい …かな。

 やっぱ、スケベだよね?

 まあ、それも否定は出来ないけど…。

 この色魔!

 いや、ちょっとそれを断定するのは待とうか!?  俺はあくまでも嫁にしかそんな事はしてないぞ!

 でも、嫁ーずが全員妊娠したら、妖精達ともするんでしょう?

 くっ…それはあいつらが勝手に言ってるだけだ!

 だったら、ロリもストライクゾーン?

 ちゃうわ! ロリは駄目! 俺は紳士なんだから、YES! ロリータ、NO! タッチ! だ!

 やっぱロリはYESなんだね(笑)

 いや、そうじゃ無くて…

 でも、奥様達の公認だよね?

 そ、それはそうかもしれないが、俺にその気はないぞ?

 彼女達の圧の前で、その強がりがいつまで持つかね?

 ずっとだよ!

 へぇ~本当かなぁ~…………。

 本当だって! 絶対だって! おい、何か言えよ! 

 おい、おいってば!

 ちょ、急に黙るなよ! 

 おい、何とか言えよ! 

 おい! お~い! お~……い………ぉ…………ぃ……………………………………


「はっ!」

 翌朝目覚めた俺は、ベッドの上で上半身を起こし、陽の光差し込むカーテン越しの外の景色を、呆然と眺めていた。

 …何か、すっごい夢の中で言いたい放題言われた気がする…。

 ベッドの上には、素っ裸の嫁ーず死屍累々。

 乱れに乱れたシーツは、色々な物で汚れているし、しわくちゃだし。

 メリルとミルシェは、ちゃっかり毛布にくるまってるけど、他の3人は……。

 うん、取りあえず起きたらすぐに全員シャワー浴びて欲しい。

 俺も軽くシャワー浴びたら、日課の鍛錬に行こうかな。

「ふぁ~…」

 だめだ、やっぱ睡眠不足だ。

 早く覚醒しなけりゃ駄目なのに、嫁ーずの圧に負けたのがいけなかったんだなぁ。

 これで満足してくれただろうから、今夜は寝室への進入禁止にしなきゃね。


 だけど、あの夢の中で俺を攻め(責め?)てたのは、一体誰なんだろう?

 あの声って、どっかで聞いた様な気がするんだけどなあ…。

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