第1160話 どこの政治家だー!
通報は、何とか阻止しました…いや、この世界に110番なんて無いけどさ…。
聞いた話だと、どこぞの腐れ貴族は10代前半の少女を次々に強制的に召し上げては、毒牙にかけてるとか。
それでも、両親の公認だと(泣く泣くだろうけど…)、公的に罪に問うのは難しいんだとか。
結婚だって、年齢的な制限を厳密に法律で決められているわけじゃない。
妊娠や出産という観点からは、まだ体が完全に出来ていない少女がそれを成すのは、とても危険なので推奨はされてない。
だが、15歳前後の結婚であれば、誰憚る事も無く、大手を振って行える。
まあ、俺の場合もそうだったしね。
とはいえ、それ以下の少女を手籠めにしようとする豚が多いのは確かだ。
幼女趣味ってのは、どの世界でも多かれ少なかれ居る。
そもそも、世の男の大半はロリコンとマザコンに分類されるとか言ってる学者さんも居るらしいしね。
ちなみに、俺はどっちでも無い!
何か物申したい奴も居るかもしれないが、俺はどっちでも無いのだ!
「えっと、大河さん…またおかしな妄想に耽ってます?」
俺が腕を組んで黙って天井を見上げていると、サラの馬鹿たれが失礼な事を言いやがった。
「何を言うか! 俺はロリコンでもマザコンでも無いと、改めて自らを見つめ直していたのだ!」
ふふん、どうだ! ぐうの音も出まい!
「…でも、あんたシスコンやん…」
「ん? 何か言ったか?」
不穏な言葉が聞こえた気がしたが、空耳あわー?
「いえ、何でもありません」
そうだろう、そうだろう!
「ところで、そのヒナでしたっけ? それとミヤが、そこまでの完成度なのでしたら、私もボディも是非ともダンジョンマスターにお願いしたいのですけど…改めてお願いしやっす!」
ああ、そんな話だったっけ。
「ああ、だからさっきも言った様に、ダンジョンマスター達とその辺に関して相談をするよ」
「よかったぁ…」
めっちゃほっとした顔をしてるけど、
「だが、本当にそれでいいんだな?」
「…っと、言いますと?」
「無論、お前達にもリスクはあるんだぞ? 多分、新しいボディを手に入れたとしても、2度と元の生活には戻れなくなるが?」
そりゃそうだろう? 敵方のお前達に未来を与えるんだから、俺達にとって都合良いボディを仕上げるに決まってんだろ。
「ええ、それは覚悟の上です。リリアとも相談しましたから…」
「覚悟は出来てるんだな?」
「無論です! あのひよこが私達の新しいボディになったとしても、甘んじて受け入れます!」
はっ?
「あのひよこの姿では、食指がバリバリに動きそうなショタを喰う事も出来なくなるでしょうが…この際我慢します!」
ちょい待て!
「おまえ、ショタを喰いまくってたのか!?」
驚愕の事実発覚!
「いえ、残念ながらこの世界ではま新品です! サラだけにさらっぴん!」
良かった…まだ幼気な少年がこいつの毒牙に掛かってはいなかったのか…って!
「お前、ここの世界以外の所では喰いまくってたのかよ!」
「あっ! ……記憶にございません」
「今、あっ! て言ったよな、間違いなく言ったよな!?」
「記憶にございません! また、大河さんの仰る事が事実であるかどうかを検証する為、少々お時間を頂きたく存じます。ご返答に関しましては、後日改めて場を設えて頂ければ幸いです」
「お前はどこの政治家だーーー!」
こいつ、絶対にこの世界以外では、己の欲望のままショタを喰いまくってたに違いない…。
「お前こそ、警察に通報されてしまえーーー!」
俺とサラがドタバタと漫才の様なやり取りをしている間、退屈になったのかヒナとミヤは、俺の両腕にぶら下がりながら居眠りを始めてしまった。
一応、こいつはまだ味方になった分けじゃ無いんだけど…気を緩め過ぎなんじゃ無いでしょうか、お2人さん?
こんな感じで、とにかくサラとの深夜の会談は一応の終わりを見た。
そして会談終了と同時に、何となく入り口の扉へと視線を移した俺とサラは、見てはいけない物を見てしまったのだった。
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