第1096話 汚い心
ヒナとミヤを別次元に待機させたこの夜、誰もが予想した通りではあるが、俺はまたもや嫁ーずに貪られました。
部屋に鍵かけたって無断なんだもんなぁ…変な隠し通路が部屋に付いてるから…。
いや、別に嫁ーずは嫌いじゃないよ?
メリルとミルシェが妊娠する前よりも、今の方が状況は圧倒的に良いんだし。
それに、全員可愛い&綺麗な嫁なんだから、エッチが嫌とかじゃないんだ。
だけど、たまには休息日を作ってくれてもいいと思うの。
酒好きの奴だって、月に何日かは休肝日をりするじゃん?
あれと一緒で、休エッチ日って必要だと思うんだよね、俺的には。
え、何だって、イネス? そんなのは必要ない? それよりも妊活優先?
マチルダも、何を…え、頑張って子作りしろって?
ミレーラ何を赤い顔して…何、もうちょっと激しくても大丈夫?
君達、何を言ってるの?
って、何でナディアもアーデもアームもアーフェンもこの部屋に居るんだよ!
後学のために見学? 何でだよ! 嫁ーずが全員妊娠したら、私達の番?
それって、お前らが勝手に決めた事で、俺が従わなきゃならないって事は無い気がするんだが…。
あ、ちょ、泣くなよ! いや、嫌いとか嫌とかじゃ無くてだな、そのぉ…お前達は俺の子供みたいなもんだから、異性というかそういう対象としてして見tれないというか。
見てもらえる様に努力する? どうやって…あ、いや、具体的に言わんでいい!
こらっ! どこにそんなエッチな下着を隠してたんだよ! 俺の趣味を考慮した? 馬鹿な事を言うんじゃありません!
え、何でミレーラもマチルダもイネスも同じ様な下着を取り出したんだ?
これを着てもう一戦? お前ら俺を殺す気か!?
こうして、パンゲア島の2日目の夜は過ぎて行った。
エッチな下着はどうなったかって? …もちろん着けてもらいました。
ええ、もの凄く興奮しましたけど、何か?
意志とか押しに弱い、スケベな男と罵ってもらって構いません…事実ですから…。
この分だと、いつか妖精達に押し切られるだろうって? そうかもしれません、はい…。
さて、夜も明けてパンゲア大陸で3日目。
本日は、昨日嫁ーず達と相談した通り、ヒナとミヤのお勉強会と相成りました。
家に帰った後で、母さんに対して要らん事を口走らぬ様、徹底的に嫁ーずが教育を施す事になりました。
なので、朝食が終ったラウンジの一画で、俺はヒナとミヤを呼び出す事に。
どうやって呼び出すか知らなかったけど、何となく頭の中で『ヒナ、ミヤ、来い!』って考えたら、目の前に2人が現れた。
こんな簡単に呼び出す事が出来るんだと、何故か俺はほっとした。
そりゃ、戦闘中に呼び出す事が前提なんだから、変な手順とかあったらそれこそ問題だし、調整は必要だもんな。
ってなわけで、現在ヒナとミヤは我が家の女性陣が寄って集って知識を強制的かつ集中的に詰め込み中。
俺が大人しく勉強する様にと2人に告げた時は、もの凄く2人の顔が不安感と絶望感で真っ青になってたけど、帰ってから我が家最恐の母さんの説教喰らうよりもはいいはず。
そう説明すると、何故か大人しく熱心に皆の話に耳を傾けていた。
もしかして、ボーディ達は母さんに関する知識を再調整の時に植え付けたのかな?
まあ、何にせよこれで帰ってから不要な諍いが起きなければそれはそれで良いかな。
ラウンジの巨大なガラス越しに見えるパンゲア大陸の緑豊かな景色は、昨夜のピンク一色…いや、肌色も大いに混じっていたが…に染まった、俺の汚い心を綺麗に洗い流してくれる様だった。
※ 別作品 妖精女王の騎士 ヴィー ≪Knight of the Fairy Queen、Vee ≫
https://kakuyomu.jp/works/16817330657187983790
シスバグとは全く違う世界観をお楽しみいただけたら嬉しいです。
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