第775話 恐ろしい計画
俺の心の声が駄々漏れになり、嫁ーずだけでなく母さんやコルネちゃんユリアちゃんに弄られていた頃、遠くこ離れたの惑星の裏側にあるパンゲア大陸では、恐ろしい計画が企てられていた。
パンゲア大陸とは、この俺が命名した、元はモフリーナの為…とは言えないんだが、モフリーナに任せたダンジョン大陸の事である。
最初はシステムバグにより、大量に異世界から転移してくる奴らを選別…もとい、性格などを見極める為に留め置いてたのだが、先の戦争において出た大量の難民たちを保護するために、急遽改装した場所だ。
いや、あの戦争で新たに顔見知りとなった2人のダンジョンマスターをも巻き込み、3人のダンジョンマスターによる、超絶ハードモードのダンジョンとリフォームされた大陸でもある。
移住したり保護した人々は、とんでもない人数となっており、聖ネス教を頂点に、太陽神、月神、大地神と、宗教ごとに3ヶ国を建国。
ダンジョンマスター3人は、それぞれ眷属を1体造りだし、それを宗教及び国のトップとする事で、この大陸をまとめ上げる事に成功した、あのパンゲア大陸の事だ。
我が家のアイドルにして天使であるユリアーネたんも、元をただせばこの大陸にシステムバグで送り込まれた転移者の1人。
転移して来た時に記憶の殆どを失っていた…というか幼児退行してしまっていたが。
あの恐怖の大王の欠片をその身に宿していたのを見つけてしまったので、俺がリリアさんやモフリーナの協力のや指導の下、ホムンクルス製造や管理局の現地活動用ボディー製造の技術の粋を結集して作りあげた幼女ボディーに中身を移したのだ。
まあ、主に性能面でエネルギー詰め込み過ぎちゃったので、超絶スーパーな幼女になっちゃったけど…しかも成長するし。
いや、まぁ…それは置いておいて。
そのパンゲア大陸のモフリーナから、連絡が入ったのは、アルテアン家の女連合により俺弄りが1段落した夜の事。
元々、定期的に大陸の様子などを連絡して来てくれてはいるのだが、それは普段は昼の事。
まあ、時差の関係で、あっちは夜のはずなんだが。
しかし、今回は珍しく夜。
よほどの緊急時で無い限り、連絡は昼にとお願いしていたのだが、それでも連絡してきたって事は緊急事態なんだろう。
何で昼かって? そりゃ…夜にコソコソとモフリーナと連絡なんてしてたら、色々と怖いじゃん…嫁ーずが…。
しかも、ナニの最中だったりしたら、めっちゃ気まずいだろ?
浮気なんてしてないけど、絶対に疑われるだろ?
いや、諸兄にも覚えがあるんじゃないか?
え、無い?
いや、そんな嘘は良くないぞ?
正直に言ってみんさい?
え、そんなのはお前だけだ?
マジっすか!?
いや、前世でも俺は浮気なんてしてないぞ?
嘘つくな? いや、これはマジっす!
浮気ダメ絶対!
怪しいって?
いや、マジ勘弁して下さい…浮気なんてした事ないっすから…そんな度胸は前世もなかったっす…。
って、何を言わすんじゃ!
あ、いや…皆さん、私の戯言は忘れてください…お願いします…。
そういう訳で、モフリーナからの緊急連絡が入ったので、俺は通信に応じた。
『あ~もしもし? 久しぶりだな、モフリーナ』
定期連絡では5日ぶりぐらいかな?
まあ、直接顔をみたのは2ヶ月ほど前の事だけど。
『はい、お久しぶりでございます、トールヴァルド様。この様な時間に連絡をしてしまい、申し訳ありません』
うん、いつもの事だけど、モフリーナは真面目だねえ…。
『いや、構わないよ。んで、大陸で何があったんだ?』
時間は有限。
緊急連絡ならば、さっさと用件を聞いた方が良い。
『はい…実は、ヘーリ・オース、ディー・アーナ、テーラ・マテールの3人の教王ですが…』
何だ? あの3人はダンジョンマスターズの眷属なんだから、問題なんて起こさないはずだよな?
『何があった?』
思わず俺の声も自然と低く抑揚が無くなった。
『ええ、実は…とんでもない企てをしてまして…』
モフリーナから例の3人が密かに(?)計画しているという内容を聞いた俺は、
『な、なんだとーーーーーーーーーー!!』
この風切り音すらない夜の寂に包まれた空の上で、俺は絶叫した。
そう、それほどにその計画とは、とんでもなく凶悪で衝撃的だったのだ。
※こっそり新作投稿しています。
姫様はおかたいのがお好き
https://kakuyomu.jp/works/16817139558018401730
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
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