第136話 完成だー!
という訳で、今回はマキでいくよ~!
創ってるところを見られたくないので、こっそりお馴染丑三つ時に、領地の森の奥深くにサラとやって来ました。
開封の儀は、毎度毎度長いので省略!
早速皆様に披露しましょう!
じゃじゃーん!
これが今回創造した俺専用の飛行船です!
全長50mにもなる純白の船体には、金銀紺の美しい装飾が施されている。
白色と紺色はネスを、金色は太陽神を、銀色は月神を表しております。
キャビンとなるのは、船体下部に吊り下げられたガレオン船風のゴンドラ。
一見すると、地球でいう17世紀頃の遠洋航海で主流だった3本マストの木製帆船。
だが当然ながら木製では無く、なんか良くわからない不思議素材。
実際のガレオンよりも短く太い3本のマストで船体と繋がっている。
頼りなく見えるのだが、鉄筋より頑丈である事は間違いない。
キャビンの中は、外観とはうって変わり、かなり現代風にアレンジ。
客室は合計30室で、シングル、ダブル、ツインと創っておいた。
ちなみに、スィートは作ってない。泊まった事が無いから、イメージ出来なかっただけなんだけど…
下手にイメージすると、ラブホみたいになりそうだから、普通のビジネスホテルをがっちりイメージしたぞ!
まあ、移動と戦闘の為の飛行船だから、ムードもへったくれも不要だ!
風呂、トイレ、キッチン、倉庫、パーティーでも開けそうな会議室と、必要な設備は揃えておいた。
操舵はキャビンであるガレオン船の船首下部に設置。
全周強化ガラス製で、船体上方以外は、全て肉眼で確認出来る。
もちろん死角となる船体上部は、3Dモニターで確認可能。
うむ…下が全部ガラスで地上が見えるって事は…ハハハ! 見ろ、人がゴミのようだ! って、出来るわけだな…
でも、バ〇スって叫んでも壊れないぞ?
白と金銀紺で美しい船体だが、硬式飛行船なので風船じゃない。
船体が白色だったから、イメージはセラミック。はっきり言って、超軽量にして超堅牢。船体の中には、太陽神と月神の巨大フィギュアが格納されている。
攻撃命令を受けると、船体前部が左右に開いて、中からせり出して来る。
イメージはガ〇ダムのガ〇攻撃空母だな…イメージが貧困とか言うな!
太陽神と月神に相応しいように、それぞれ金銀に淡く輝く全高8mもある、可動式フィギュアだ。必要に応じて、両方を同時に出す事も出来る。
まあ、船体とアームで繋がってるので、飛行船の先端に背中がくっついてる感じだから…動かすと、何だか微妙なんだけど…
もちろん、キャビンであるガレオン船のバウスプリットから船底にまで至る、巨大な女神ネスのフィギュアヘッドもついている。
これは、まるで全てを包み込むかのように、柔らかく両手を広げた純白の女神像で、シールド発生装置にもなっている。
しかも、以前創ったネスの3D画像投影装置を船体上部に取り付けてある。
これで、いざという時には、3女神が降臨できるって事になる。
ちなみに、浮力は良く分からない不思議パワーだ。
完璧だ! 自画自賛だが、これは美しい船だ!
『大河さん、大河さん! この船、綺麗ですね~!』
だろ? だろ?
『ロマンチックが止まりません!』
おぅ…懐かしいフレーズだな…だが、その気持ちも分かるぞ。
『でも、髑髏マークがないし、色と大きさが違うとはいえ…見た目は、まんまクイーン・エメラ〇ダス号ですね…』
うん…まんまだよね。
『ここは名前でも付けましょう! このままだと、エメ〇ルダス号ってユズカが叫びますよ?』
それはまずいな…ホワイト・パレスとか?
『パレスって、王宮とか宮殿って意味ですよね? それは流石に王家に対する不敬にあたりませんか?』
ぐ…サラに正論で返された…
『いや、普通に考えたらまずいでしょう? 他の候補は無いんですか?』
さん〇らわあ号…
『あほかー! それはフェリーだー! しかも現在も元気に就航中だしー! 関西と九州でも結ぶつもりですかー!』
滅茶苦茶ツッコまれた…悔しい!
んじゃ、ホワイト・オルター号で、どだ!?
『ん? んん~? 白い祭壇ですか…まあまあですけど、英語だと オルター・オブ・ザ・ホワイト号 では?』
長いから却下! もう、ホワイト・オルター号で決定だ!
『まあ、大河さんにしては、まともな名づけでは無いでしょうか? 80点ですね』
…悔しい(涙)
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