第28話  新装備創造開始!  

 秘密基地2号で、俺は真剣に考えた。

 ちなみにこの秘密基地2号の存在に、サラはどうも勘付いているようだ。

 周辺を鼻をクンクンしながら歩いている姿を見かけた。

 あいつは犬か!

 

 まあ、それはどうでもいい。

 空飛ぶ爬虫類相手の兵器か……ロマンあふれる巨大ロボはダメだ。

 あんなもの1機あった所で、全てをカバーできない。

 飛龍が大人しく一か所に纏まってくれれば、ロボでもいい。

 だが群れって事は、数が居る。

 一方を攻撃している間に、他方から抜けられるとどうしようもない。

 ってことで、動き回れない兵器とかもだめ。

 

 ならばやはりまずは防衛から考えるべきか。

 難しいが、攻めだけではもしもの時を考えると怖いもんな。

 この街と周辺全てをカバーするのはほぼ不可能……本当に?

 

 そうそう、飛龍について調べたが、翼長は約8m……かなりデカい。

 プテラノドンぐらいかな?

 ジュ〇シックなワールドでも、かなり怖い存在だった。

 あんなのが群れでいるんだから、そりゃ討伐せにゃこの領の危機だ。

 

 ふむ……AT〇ィールドか光〇力研究所を守ったバリアとかならどうだ?

 さすがに使〇や機〇獣じゃないんだから、壊せはしないだろうが範囲が狭いな。

 つまり、広範囲にバリアを発生させる装置を作ればいいのか。

 ん? まてよ……デス〇ターのシールドは、直径100km以上あった気がするぞ?

 おお! 解決のイメージが見えて来た!

 あの発生装置をイメージして……パラボナアンテナみたいな形だっけ?

 村にあんなのあったら、めっちゃ目立つな……。

 まてまて、ダンジョンの天辺に設置したらどうだ?

 目立たず設置出来るうえ、ダンジョンが領の危機に貢献したって事で、ダンジョンの好感度もアップアーップ!

 直径100kmは無理でも10kmぐらいのが出来れば、余裕で街も周辺もカバーできるし、ダンジョンの不思議な力って誤魔化せるし、これならモフリーナも喜ぶだろう! 形状はどうとでもなるしな……多分。

 あとで父さんへの説明と、モフリーナに設置許可を貰わないとな。

 よし! まず防衛はこれでおk!

 

 ダンジョンの天辺にシールド発生装置を設置する話にモフリーナは感激した。

 この国でのダンジョンの価値と評価を上げるためといったら、チョロかった。

「これで無理やりダンジョンを踏破して壊そうと思う人も減ると思います。さすがはトールヴァルド様です。そのお心と思慮の深さに、このモフリーナ感激です!一生ついて行きます!」

 またまた、抱きしめられほっぺにチューの幸せタイム頂きました。

 こっちの都合なんだけど……まあ喜んでるしいっか。

 ってことで、魔法の行使に集中するためっていって、ダンジョンの天辺で一人にして貰った。


 イメージイメージ……カプセル握りしめて……集中集中……。

『願望内容確認。脳内イメージ確認。イメージ補完完了。ギフトカプセル内包物変換完了。カプセル開封を許可します』

 出来た! カポッ!ぼわ~~~ん! ゴホゴホ……またこの煙か! もういいけどさ。

 出来たのは巨大なこの木何の木気になる木みたいな、大樹型シールド発生装置。

 俺のエネルギーを実に20%も注ぎ込んだ水晶型電池を搭載。

 うむ……ダンジョンの塔の上に大樹……ファンタジーっぽくて良い!

 地上からは見えんな。普通にパラボナアンテナにしても良かったかも……。

 モフリーナが根元にある水晶に触れると、シールドを操作できる。

 もしもの時は、街の警鐘を聞いたらすぐにシールドを張ってもらう様にたのんだ。

「お任せください! 今後のダンジョン長期運営のためにも、ここは一切の責任を私が請け負います! ご安心ください!」

 お駄賃に、エネルギーを0.5%ほどあげたら、めちゃ喜んで張り切った。

 よし! これで防衛に関しては大丈夫だ!


 それにしても俺の魂のエネルギーって、直接の使い道無いよな。

 精霊さんにあげても、喜ぶだけで魔法が強くなる訳でもないし。

 まあ、精霊さんが張り切って沢山寄って来てくれるから、強い魔法になるとも言えるんだが……俺自身に特に作用しないよな。

 これでチートとか無双とか言われてもなあ。

 身体能力は年齢相応だし……魂のエネルギーってマジで何なんだろう……。

 まあ、今は気にしてる場合じゃない。 


 次は兵器か……空飛ぶ複数を相手に攻撃と防御を兼ね備えた武器……あれしかないか。

 いや、でもなあ……あれはやっちゃいけない気がするんだよ。

 だってあれはニュー〇イプの人専用だからなあ……オール〇ンジ攻撃ねえ。

 でも他に思い浮かばないんだよな……マク〇スのアーマードみたいに一斉にミサイル発射とか、月〇号創って追尾式レーザーとか、魔法ですなんて誤魔化せないだろ?

 どうにか誤魔化せそうなのがビ〇トなんだよなあ……形状と攻撃方法を変えたらいけそうだけど。

 結局、このビ〇トの詳細設定とイメージに1日かかりました。


 よし! 秘密基地2号で対飛龍用決戦兵器を創造だ。

 イメージイメージ……カプセル握りしめて……集中集中……。

『願望内容確認。脳内イメージ確認。イメージ補完完了。ギフトカプセル内包物変換完了。カプセル開封を許可します』

 出来た! カポッ! ぼわ~~~ん! ゲフン……もう慣れた。

 作り上げたのは、スズメバチの巣をイメージした卵型のビ〇ト収納庫。

 このビ〇ト収納庫は、名付けてヴェスピナエ・ファクトリー。

 通称ファクトリーの完成だ! このファクトリーは、兵隊蜂が200匹収納されている。 そして二回りほど大きなクイーンが司令塔となる。

 クイーンと俺とは、精霊さんの様に脳波というか意思を読み取ってのやり取りが可能だ。 もちろん傷ついた兵隊蜂がファクトリーに戻れば自動修復されるし、残数が一定数を割ると蓄えたエネルギーの続く限り、勝手に製造される。

 つまりこれは格納庫でもあり、修理や生産をする工場でもあるのだ。

 生き物に見えるけど、メカとかホムンクルスに近いのは、ブレンダーと同じ。

 攻撃方法は……毒針攻撃に見せかけた魔法攻撃だ!

 普通に針で刺されても、とんでも無い事になる太さだけどね。

 まあ……このでっかい巣を背負って持って行かなきゃダメなんだけど。

 大きさは俺の身長よりちょっと小さいぐらい。

 そんなに重くは無いんだが……でかい。

 背負子みたいに背負縄が付いてるから、まあ変身後も背負って戦えるか。

 背面のガード代わりにもなるしな。


 ふっふっふ……でもこれで、オー〇レンジ攻撃が出来るぜ!

 キュピーン! 見えるぞ! ってなっちゃうぜ!


 そういえばまた光ってるガチャカプセル使っちゃったけど、この光の弱いのって、一体なんだろう?

 光ってるのも手にしたら光が収まっちゃうんだよな。

 未だに違いを検証して無いけど……まあ、いっか。

 それにナビの声って、どっかで聞いた気がするんだが? 

 まあいいや! お気楽極楽にいこう異星転生~っとくらぁ。

 ア ホレ ス〇スイ スーダ〇ラッタ~…………♪

 

 ガチャカプセル残り15個。(内あんまり光ってないのが7個)

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る