第13話 さあ創るぞ!
さて、秘密基地2号でやる事は、もちろん便利グッズである光のガチャカプセル開封の儀。明確にイメージしないと創造出来ない仕様だから、しっかりと集中する必要がある。
今回は2個開封するつもりだ。
まず1個目は武器。
あの変身ベルトで宇宙の銀色の刑事の様になれるし、身体能力は全て激上げなんだけど、俺はうっかりしていたんだよ。
多分、初めて便利グッズを開封できるからって、あの時はかなり舞い上がってたんだと思う。
そう、元ネタは仮面でライダーなあのヒーローだ。
あれが銀色のメタリックな鎧姿になっただけなんだよな。
しかも初代! つまり武器なんてない! 素手上等のあの人だよ。
いくらパワーとスピードが上がっても、パンチとキックだけじゃ大量の魔獣相手には厳しい。
かといってマシンガンとかオーバーテクノロジーすぎる気がする。
真似されて作られたら、この星の武力バランスが崩れて大変な事になりそうだ。
なので剣と魔法の世界のルールに則って、ここは剣を創ろうと思う。
もう宇宙の銀色の刑事さんと同じ剣でいいや。
あれ使う時だけ大きくなるんだよね。普段は小さく格納……いいじゃん!
しかも必殺技の時に光るの格好いいじゃん!
イメージイメージ……カプセル握りしめて……集中集中……・。
『願望内容確認。脳内イメージ確認。イメージ補完完了。ギフトカプセル内包物変換完了。カプセル開封を許可します』
出来た! カポッ! ぼわ~~~ん! ってまたこの煙か! この仕様止めて欲しい。
んで出来たのが、飛び出しナイフ。
うん、これなら簡単に持ち運べる。
使う時だけ刀身が飛び出て大きくなるんだ! 格好いいだろ?
名前はエネルギーブレードにしてみた。
レーザー……は、やばいだろ……さすがに。
さてもう1個は、戦闘を補助してくれるペットだ。
これはずっと考えて決めてた。
新造の人間の人の相棒を真似て創るんだ。
構想実に15年……嘘です約7日。
三形態に変化するオオカミだ。
あのアニメでは犬で四形態に変形するロボだったけど……。
まあ飛行機とか戦車とかこの世界には合わないから、魔法でなんとかカバー。
1、淡い水色の毛並みがふわふわのペット用オオカミ(約1m)。
2、大人でも十分に乗れて多少の戦闘はこなせる、
青い騎乗用大型オオカミ(約2m)。
3、戦闘特化型の魔法に類似した攻撃が出来る、
さらに大型で紺色のオオカミ(約3m)。
4、人語を解し自立行動出来る頭脳、マップ機能、レーダー機能、
そして俺に絶対服従。
よし、これでイメージは完璧! カプセル握りしめて……集中集中……。
『願望内容確認。脳内イメージ確認。イメージ補完完了。ギフトカプセル内包物変換完了。カプセル開封を許可します』
出来た! カポッ! ぼわ~~~ん! ってもうやだこの煙! マジこの仕様止めて欲しい。
んで産まれました!
大型犬ぐらいの淡い水色のオオカミ!
色もファンタジーでしょ? かなり気に入った!
毛並みはめっちゃ柔らかくもふもふ!
よし、名前を付けなければ……お前の名前は……ブレンダー !
際どいけどフじゃないよブだよ。
色々とブレンドしたから、ブレンダー。
間違ったら駄目だからね。
まるで生き物みたいに見えるけど、実際にはメカとかホムンクルスに近い。
俺の魂と繋がってるから、俺のエネルギーを使って動く。
だからほぼ無限に動けるはず。
チートなオオカミの誕生だ!
あれ? 俺がチートなんだっけ?
どっちでもいいや。
腰に変身ベルトを巻いて、エネルギーブレードをポケットにしまって。
いざ出陣じゃ!
いやまだスタンピードは起きてないけどね。
とりあえずブレンダー君のお披露目しましょうかね。
ん~俺が契約した魔獣とか言っておけばいいかな。
まずはもふもふ形態で、ママンのハートを鷲掴みだぜ!
でもようやく便利グッズ詰め合わせの意味が理解出来てきた。
どんな便利なグッズでも作れる卵を詰め合わせたセットって事だったんだなあ。
でも神様、詰め合わせっていうけど、ガチャカプセル1種類しか無いんですけど。
もしかして詰め合わせ内容を間違ったのか?
まあ確かに便利に使えそうだからいいんだけどね。
そう言えば、元は粗品って言ってたっけ……あれ?
勝手に便利グッズ詰め合わせと思ってたけど、本当は違うの?
何か混乱してきたぞ。
粗品でも便利グッズでもどっちでもいいか。
まあ、この星に生まれ変わらせてくれて感謝もしてるし、文句はありませんよ。
俺はなり上がりたいわけでもないし、ハーレム作りたいわけでもない。
ただ今度こそ幸せな人生を送りたいだけ。
その為なら使える物は何でも使ってやる。
面倒ごとは嫌だけど、身近な人が苦しんだり悲しんだりするのはもっと嫌だ。
自重なんてクソくらえ!
父さんの領地経営方針は、‟子供は宝”、‟贅沢は敵”、‟領民みな家族”だ!
前の二つは何と言うかコメントに困るんだが……。
秘密にしてとお願いすれば、きっと黙っててくれると信じよう!
願わくば、この村の危機を無事乗り越えられますように。
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