第2話

「みぃくん!」


「メリィちゃーーーぐふっ!」


 今日は二週間に一度のお家デートの日。二週間に一度はこうやってデートしたいとメリィちゃんが仰ってたので、こうして俺の家に来ることが決まった。


 こうして来てもらうばっかりは悪いので、メリィちゃんの家にも行ってみたいと言ったが、メリィちゃんは親代わりの人に俺を合わせたくないらしい。


 それに、家にいるくらいだったら俺の家に行って安心してイチャイチャしたいとの事。天使すぎて吐血した。


 と、言うことなので二週間に一度は俺の家でお泊まりデートなのだ!


 そして、いつもいつも俺に会えるのが嬉しくてダイビングしてくるメリィちゃんをクルっと回転して勢いを殺してから抱きしめる。


 ……そうそう、お泊まりデートをするようになったのは5月の中旬辺りだ。今はもう6月の後半に入るので、もう3回は家にお泊まりをしている。


 当然、そういう雰囲気になりますので、夜にこっそりとヤってます。一番最初に声を聞かれたという黒歴史があるので、声を抑えているのだが、声を我慢している顔のメリィちゃんが可愛すぎて、めちゃくちゃ意地悪したくなる。我慢しようと抑えている手をとったり、めちゃくちゃ激しく責めたり……。俺にまさかS属性があったとはな。


 まぁ、お泊まりの次の日に「充くんの防音もうちょっと良い奴にしましょうか?」と聞かれた時はマジで死にたくなった。1週間後にはちゃんとした防音になってた。悪いとは思っている。


 あ、勿論危険日にはしてないから。お互いに弄るだけ程度にしてるから。


「行こっ」


「うん」


 メリィちゃんは輝くような笑みを浮かべる。俺はメリィちゃんに天使の羽が生えているのを幻視した。


 うん、この子やっぱ可愛い。


「お邪魔しまーす」


 家に着いて、既に慣れた感じで靴を脱いでから家に上がる。母さんたちに娘同然と言われて遠慮はなくなった。既にメリィちゃんは我が家の一員なのだ。


「飲み物持っていくから、先に部屋入ってて」


 はーい、と元気な声が聞こえて来たのを確認してからリビングへ。今日も母さんたちは仕事なので、夕方までは帰ってこない。


 二つ分のグラスを用意して、麦茶を入れたから上に上がる。部屋に入ると、メリィちゃんは持って来ていた大きなリュックからノートパソコンを出していた。


 部屋の真ん中に新たに置かれたテーブルにお盆を置いて、メリィちゃんの隣に座る。


 本当だったら俺もデスクトップではなくて、ノートパソコン隣に持ってきてスティックヒューマン・オンラインを開くのだが、今日は違う。


 今日はこの季節のジューンブライドに関するクエストの攻略をするのだ。


 前回昨日のメンテで実装された期間限定イベントクエスト『花嫁の挑戦』というのクエストだ。それを今日はメリィちゃんが挑戦する。


 なので、今日は俺が観客だな。


「みぃくん、ちょっとこっち来てからあぐらかいて」


「……?おう」


 言われた通りに先程までメリィちゃんが座ってた場所に移動してから胡座をかく。そして、メリィちゃんはなんと、俺の上に座ってきて、寄りかかってきた。


 俺もベッドに寄りかかって、甘えてきたメリィちゃんを抱きしめる。


「えへへ………1回くらいこうやってゲームして見たかったんだ」


「そっか」


 後ろからメリィちゃんのほっぺたにキスをする。


「んっ………みぃくん、お口にちょうだい……?」


「仰せのままに」


 持っていたコントローラーを置かせて、体をちょっと横に向かせてからキスをする。


「んちゅ………んっ……」


 もはや既にキスなど俺たちの間では挨拶みたいなものである。さすがに外国のように人の往来でする勇気はないけど。


 ………しっかし、このなんちゃってあすなろ抱きなのだが………物凄いイタズラをしたくなってくるのだが。


 キスを終えて、再び、テーブルに置かれたパソコンと向き合うメリィちゃん。俺の腕はお腹に回されている。


「……んっ、みぃくん?」


「んー?」


 俺はススス……と腕を上げていき、メリィちゃんの胸をもむ。これ、よくよく考えたら俺、イタズラし放題じゃない?


「ひゃあん……みぃくん、えっちぃのはダメだよ……おまたは触っちゃ、メッ」


 と、触っていた手をペシっと叩かれた。


「…………どこまでならいい?」


 と、強くメリィちゃんを引き寄せて耳元で囁く。ふふ………俺も少しは勉強したのだよ!


「ひうっ!…………んんっ……おっぱいまでなら………」


「よしきた」


「あっ、ひゃ、あんっ………みぃくん、クエスト中はダメだからね」


「了解」


 なら、始まるまで充分に楽しむとしますかね。


「ひゃあん!あっ、みぃくん、はげ、激しい……!そんな強くおっぱいもまないでぇ!」


 15分後。ゲーム所では無くなったメリィちゃんは一旦ちょっと体の疼きを沈めるために、結局俺に蕾を触れせるのだった。そして、俺は俺で昂った息子さんを沈めてもらった。


 そして、結局お互い我慢出来なって結局一回いたしてしまった。スティックヒューマン・オンラインをやり始めたのは30分後だった。



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皆様のおかげでジャンル別日間1位、週間1位、月間1位と三冠を達成することが出来ました!ありがとうございます!


なので、次回は特別編をあげたいと思います。砂糖大量投下の予報が発生しておりますので、ブラックコーヒーの準備が必要となります。


糖尿病にお気をつけください。

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