第六話

「またいらっしゃい。リアちゃん」


「充の彼女なら俺たちの娘同然だから、遠慮なく来いよ」


「は、はい、ありがとうございます。悟さん、杏奈さん」


「あらあら……お義母さんって呼んでもいいのよ」


「……母さん」


呆れた目を向ける。いや、いつかはそうなるんですけどね………。


「それじゃ、送っていってくるね」


「おう、行ってらっしゃい」


「気をつけるのよー」


夕焼けに染まる道を二人で歩く。家から駅までのたった15分間歩く道。手は自然と恋人繋ぎ。


「……ありがとうみぃくん」


「……ん?」


なんに対してのお礼かよく分からなかったので聞き返す。


「私……久しぶりに家族の愛ってのを感じ取れたの……だから、ありがとう」


「………うん」


一旦立ち止まって、メリィちゃんを正面から抱きしめる。


「これからは家族だけじゃない。恋人としての愛情も、君に注いでいくよ……好きだよ、メリィちゃん」


「うん……私も、大好き!」


夕日をバックに(そんな雰囲気)キスをする。この腕の中にいる子は一生をかけて幸せにすると誓った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

短いですが、これにて第三章は終わりです。

それと、R版は投稿した後に、別枠に入れると言いましたが、後々にストーリーを入れ替えようと思います。


第4章はR版を全て投稿した後に投稿します。

次章『集結する運営の使徒スレイプニール』です。

お楽しみに!

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