第4話
後で整理しますが、睦事シーンは後々別枠の方に置かせていただきます。個人的に続き早く書きたいので。
しばらくはこのような投稿になります。
朝→普通のイチャラブ
夜→睦事シーン
目指せ。18歳以下にも優しい(?)恋愛イチャラブ小説!
注意、この話ではメリィちゃんとみぃくんの闇が語られます。なるべく優しい表現にしてみますが、一応注意喚起です。
それでは本編
キング・ク○ムゾン!
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メリィちゃんが俺の家に来て2時間後。時刻は既に昼になっており、俺たちは今まで情事に精を出し、近藤さんを付け、キチンと避妊はした状態で二回戦ヤッた。
すっごい気持ちよかった。もうほんと、なんか色々と混ざって腰砕けるんじゃないかってくらいピストン運動しまくった。
「みゅぅ……みぃくん激しすぎだよぉ……」
「ごめんな、メリィちゃんがあまりにも可愛くて」
今はベッドに俺が壁に背中を預けた状態で座っており、俺にもたれ掛かるようにメリィちゃんが覆いかぶさっている。身長差でメリィちゃんの頭は俺の胸にまでしか届いてないけど。
しっかし……あれだな。S○Xってこんなに気持ちいいもんだな。いつも自家発電の時よりも数倍気持ちよかったから、なんかいつもよりほとばしる俺の熱いパトスは大量発射したと思う。
「……みぃくん」
「…うん」
行為の途中。メリィちゃんはなにやら気になる発言をしていた。多分、無意識的な言葉だった筈だが、その言葉はとても俺にとって身近……いや、当事者だった俺には凄く心に響き、また、守ってやりたいという気持ちが強くなった。
なぜなら、運命が違えば俺もメリィちゃんのようになっていたのかもしれないのだから。
「みぃくんには聞いて欲しい……私の過去」
「………うん」
そして、ぽつり、ぽつりと昔の事を喋り出すのだった。
「……私が、ロシア人の母と日本人父の間に生まれたハーフって、初めて会った時に話したよね」
「………うん」
覚えている。あの出会いは衝撃的だったから。予想していたよりも何十倍の美人が現れて、見蕩れたんだよな。
「私の家族……お父さんがね、お母さんに暴力を振るってたんだ」
「それって………所謂DVってやつか」
ドメスティックバイオレンス。通称DV。家族が身内に行う暴力の事だ。
ーーーまさか、メリィちゃんがその父に暴力をーーーー
「ううん……大丈夫、みぃくんが思ってることは起きなかった……未遂だったけどね」
「……メリィちゃん」
俺はメリィちゃんを抱き寄せる。少し体勢も移動させて、しっかりと真正面から抱き寄せる。
「お昼は大好きな、優しいお父さん。でも、お酒が入ると凶暴な性格に変わっちゃって……日に日にお母さんへの暴力が酷くなっていくんだ」
そして、メリィちゃんの母親ーーーメルトさんはストレスで自殺。学校から帰宅したメリィちゃんを待っていたのは、空中にぶらさがった母親の死体だった。
「訳が分からなくなって、私は泣きながら交番に走って行ったんだ。そこからお母さんの司法解剖で、お父さんのDVが発覚して逮捕………」
子供にしてはショッキングな光景だが、きっと、事件が発覚しないでいったら、死んだ母親のストレスを埋めるように、今度はメリィちゃんに当たり散らす可能性があった。
そして、そこからは親戚の人の家に引き取られ、無事、事なきを終えたかと思えば、引き取った新たな親は、必要な金だけを用意し、会話もなし。親子間での一緒の食事もなしといった殆ど育児放棄とはいかないまでも、ネグレクトに近い環境で育っていったようだ。
あぁーーー本当に、結果は違えど、俺たちは似たもの同士だったのか………。
まだまだメリィちゃんの話は続く。お金は必要なら出してくれたので、少しずつ貯めて一人でも寂しくないように、パソコンを購入。そして、ゲームーーー俺たちの出会いの場であるスティックヒューマン・オンラインに乗り込むことになった。
「初めての感覚……みぃくんにチャット越しだけど、褒められた時にね、とても嬉しかったんだ……。初めて、他人との繋がりっていうものを自覚出来たようで」
それは、俺も同じだ。
「……俺も、メリィちゃんに話したいことがあるんだ」
「………ん」
短い言葉と、頬をすりすりして甘えてくるので、頭を撫でてから話を始める。
実は、俺も殆どメリィちゃんと同じクチである。しかも、俺の方はもっと悲惨だった。
俺は、両親から暴力を受けていたのだ。小学校上がって直ぐに、両親の仕事が上手くいかなくなり、ストレスの捌け口として、殴る蹴る暴言など、様々な苦痛を味合わされた。
当時からちょっと普通じゃなかった俺は青あざを作った状態で深夜に両親が寝たのを確認して家から出て、態と警察に見つかってから事件を発覚させた。
当然、両親は逮捕。両親から莫大な慰謝料をぶんどってから、子供が出来なくて、その分俺を可愛がってくれた叔母さん夫婦の元に引き取られた。
そこで俺は本当の両親よりも愛情を注がれたが、本能的な部分でどこか満足に愛情を受けきれていない部分があったのだ。
だから俺は、他人との繋がりを求めてスティックヒューマン・オンラインをやったんだ。強くなれば、有名になれば、他人と繋がりが出来ると思って。
そして、繋がったのが今目の前にいるメリィちゃん。どこか似たもの同士の俺たちは画面越しでも惹き付けられたのかもしれない。
「……そっか、みぃくんも大変だったんだね」
「あぁ……まぁ俺は暴力振るわれて早めに解決したからそこまで傷にはなってない……ていうことだな」
当時の俺グッチョブ。しかしなぜ俺は深夜に抜け出したのだろうか。
ーーーまぁ、それでも。
「今までの経験含め、メリィちゃんと出会えた今、そんな不幸なことなんて吹っ飛ぶくらい、今が幸せ」
「………うん、私もだよ」
そして俺たちは、互いのお腹の音がなるまで、お互いの存在を確認しあいかのように抱きしめ続けた。
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