(二)‐2
野上は玄関の前に駐めてある中古で買ったコンパクトカーの後部ハッチを開けた。中には仕事で使う工具や道具箱などが載せてあったので、それを玄関に運び込み、代わりに和葉の遺体を乗せた。
野上は一六〇センチと小柄な体型であった。それに建設現場での仕事を長年しており、過酷な労働環境に身を置いていたのである程度の筋肉はついていたものの、やせ形であった。対して和葉は身長が一六五センチあり、野上よりも背が高かった。しかも和葉の腹囲には脂肪がたっぷりとついていたため、重く、引きずらざるをえなかった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます