04 悪魔からの逃走
村をずっと離れたところでも安全ではありませんでした。
操られた魔物たちが、私達を追いかけてきたからです。
魔法の使えない人や、得意でない人は、すぐに追いつかれてしまいます。
背後から助けを求める声がするのが、耳にこびりついて消えません。
でも、私の手を引いているお母さんは決して立ち止まりませんでした。
あの優しかったお母さんが。
本当は他の人も助けたかったのに、私がいるせいです。
それから、私達はどれだけ逃げたのか分かりません。
みんな必死に逃げたけれど、とうとう悪魔に追いつかれてしまいました。
私とお母さんは、洞穴に隠れて追っ手の大半をやり過ごしましたが、外がどうなっているのか分かりません。
そのまま隠れていたかったけど、食べ物も水もないため、ずっとここにはいられません。
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