06 お弁当で女子力をアピール



 女の子っぽい事といったら、手作り弁当!


 いろいろ見た後、きっととーわは疲れてるはず。

 女の子と一緒に出かけるなんてって、ちょっと構えてるとこあったけど、子供っぽいところがあるから、とーわはすぐに夢中になっちゃう。


「とーわっ、一緒に見て歩こっ」

「おう。あっ、あっちから見ようぜ」


 実際に目的地にくると、乗り気になったみたい。

 でも、服のことも見てよ。

 頑張って選んだんだから。


 ほんっと、そういうとこ鈍感っ!


 テーマパークを半周した後に、私はアピール開始。


「とーわ。お腹すいたね。お昼にしない?」

「そうだな」

「えっと、お弁当作ってきたんだけど」

「おっ、あんな所にうまそうな店があるぞ」

「えっ?」

「いてみようぜ!」

「ちょっと、とーわ! お昼ごはんならここにあるってばっ!」


 ただし、お腹が空いた時に人の話を聞かなくなる幼なじみの事を甘くみていた。


 ぐんぐん走っていく、とーわに追いつくのに物凄い時間がかかってしまった。


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