10 夏の夜の奇跡


赤熱の太陽のあとの

燃えがらのような夜を

優しげな小雨が

涼しく洗っていく


人差し指の腹に

ちょんと乗った雫

その愛らしさを

伝えたくて

誰かに伝えたくて


送信した瞬間

きみから届いた返事

入れ違いに交わした

そっくり同じ感動


ふたりだけが見てた

夏の夜の奇跡

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