第27話 シフィ姉ちゃんの深層思考の考察⑪
ラスレちゃんの真横に騎士の警備時の佇まいでいるセルディさんは、言葉を発せずに、
さっきまでは、全くしてなかったけど、その行為をしなきゃいけないほど、険悪だったってことだろうね。
きっと、多分、間違いなくそうでしょう。
普通は、自分より格上の貴族の令嬢を力で
やっぱり正真正銘の超純粋な脳筋馬鹿だと判明しちゃった。
周りは、本当にいい迷惑だよ。
は~~、ひ~~、ふう~~ってため息ついちゃうよ。
その、いつもいい迷惑を
そして、ラスレちゃんには、白い歯をこぼしてカッコイイ笑顔を見せてやり、自分も彼女の幸福絶頂の天使の眼差しと天使の微笑を見届け満足し、再び巨悪の
「済まない、ラスレシア様、必ず貴女を守るから、安心してくれ」
グランさんは、剣の柄を強く握り締めていて、その剣の刃は床面に向けているけど、視線はコスタおじちゃんを
その
確かに、こんな場面なら、胸キュンしちゃうのも、わからないではないよ。
あーあ、私にも早く勇者ゼルラージュ様が現れないかな?
メグフェリーゼ様にこの前尋ねても、上手くはぐらかされて、教えてくれなかったもん。
「もう少ししたら、会えるから、それまでしっかり女を磨きなさい」
そんな、お言葉をちょうだいしたけど......
女を磨くってお風呂でゴシゴシ磨くことなのかな?
何処を磨けばいいのかな?やっぱあそこかな?
私のあそこは、毎朝、洪水注意報発令中だから、まずは、そこをなんとかしなきゃね。
でも本当にあそこでいいのか、良くわかんないよ。そうだ!!
今度、学校に通う女子のお仲間達にどうすればいいのか、聞いてみよう。そうしよう。
勇者グランさんに、
「はい、宜しくお願いします。グラン様」
なんだか、その様子を見つめてると、グランさんのカッコイイ笑顔に見初め、両目の瞳がキラキラしてるし、心と身体を桃色に染め上げてて、大満足な様子だね。
そうした自分の思いを届けようと、ラスレちゃんはちょっと変わった仕草をしてる。
自分の瞳から純粋な乙女しか見えない赤い恋愛光線を放ち、グレンさんの背中に運命の赤い糸を付けようとしてるけど.....その行為が成功したのかな??
交渉の場なのに、そんなの関係ないもんと、両手でガードの姿勢を作り、両手を上下に軽く動かして、よし!の仕草に差し替えちゃった。
無事、成功したみたい。良かったね、ラスレちゃん。
これで、2人は、結ばれる運命に突入よと、恋愛美少女戦士ラスレちゃんは、ふんすふんすを鼻息を放ち、更に気合を入れて、交渉の戦いに身を投じていくであった。
つづく
そんな、ラスレちゃんの身体からは、
その
私には、ラスレちゃんの心の風景が、そのままこの空間に現れているみたいに感じとれて、そのうっとりするような光の
私もそんな、幻想的な空間が作れるだけの恋がしたいよ。
う――ん。恋よ、恋!!恋!!WELCOME!!
ラスレちゃんの思いの幻想で彩られた空間は、本当に素敵な空間!!
空間が桃色のピカピカ煌く光と赤色のピカピカ煌く光が
こんなに想ってたんだね。グランさんのこと。
あの鬼畜なラスレちゃんと同じ人物が放つ光とは、到底思えないほどの純粋な光の
学校に通う女子のお仲間達からは、「恋は爆発よ」と教えてもらっていたけど、その意味が今までよくわからなかったんだ。
でも、今のラスレちゃんを見ると、まさに爆発してるから、やっぱり、恋は爆発で正しかったよ。
て言うか、もう大爆発しちゃってるしね。この状況は.....
これは、私が思考の海の中で考え事してた間に、この恋愛犯行現場では、恋が燃焼して大爆発を引き起こす引き金になった、恋愛盗難事件が発生してたんじゃないかな?
そして、私はまた大事な恋愛犯行現場を見逃してたようね。
多分、きっと、間違いなくね。
こんなに素敵な幻想風景なのに、無垢な心を無くしたコスタおじちゃんには、勿論全く見えないようで、鞘のついた剣を左手に持ち替え、その剣をラスレちゃんに見せつけるようにフラフラと揺らしてる。
その態度は、直立不動の姿勢を保ちつつ、先程の謝罪の件もあり、少し薄笑いをしようと口の両端を持ち上げようとしているが、全然上手くいっていない。
「ラスレシア嬢、君は私の謝罪を受け入れた。その次は、どうする?私は謝罪した立場だから、強くは言えない。このまま、君の提案とやらをそのまま続けるかね?それとも、
そんな言葉を掛けて、どうするかラスレちゃんに判断を促したコスタおじちゃんだけど、やはり思うところがあるようで、眼光だけは全く衰えず、ラスレちゃんをその視線で凝視するように、見返していた。
「はい、コスタドル様、ご配慮頂きありがとうございます。私は前者でお願いして、最後まで提案をお話ししまして、その後の最終判断をコスタドル様に全て
そのラスレちゃんは、コスタおじちゃんに視線を見据え、軽く魔道士衣装のスカートを持ち上げ、優雅で気品のある貴族作法で感謝の動作を軽く示して、
「そうか、わかった。では、話を続けてくれたまえ」
その言葉を受け取ったコスタおじちゃんは、同じ過ちを犯さないよう感情を抑えて、更に簡潔な言葉を返した。
「はい、ありがとうございます。その前に私の思いをお互いに共有させてから、話を進めた方が
コスタおじちゃんの鋭い眼光にも負けずに見つめ返し、ラスレちゃんは、力ではなく言葉でおじちゃんと対峙しようとしていた。
「ですが、3つの提案を最後までお聞きになれば、必ずコスタドルの要望と同等以上の価値があると、私はそう信じています」
両者の視線の中間地点で火花が散るのも気にせずに、コスタおじちゃんの視線を真正面から受け止め、自分の提案を最後まで聞くように強く訴えかけてた。
そんなラスレちゃんの発する言葉に執念を感じてしまうのは、私だけだろうか?
かなり、恋の執念にのめり込んでいるように、映っちゃう。
まあ、ラスレちゃんが、ここまで頑張っているんだし、私は最後まで見届けてあげるよ。
頑張れ、ラスレちゃん。エロエロ
エロエロ触手なんか、全部引きちぎっちゃおう。
ついでに、カツラみたいなその短い髪も全部抜いちゃえば、本当のタコに進化できて本人も喜ぶだろう。
多分!?きっと!?もしかして...!?
間違ってても、別にいいでしょ。
きっと前世は真紅の蛸だから、蛸の姿がお似合いよ。
「ほー本当かね??」
その本物の蛸に進化したそうなコスタおじちゃんは、ラスレちゃんの真意を見定めようと、渋面の面構えを更に険しくして、その蛸目で見つめ、誰にも聞こえない小さな声で呟いた。
「そして、全ての提案をお聞きになれば必ずコスタドル様が、この提案の隠された
相手を屈服させようとする鋭い威圧の視線も、なんのその、グランさんの背後で固く守られている幸せを噛み締めている幸福絶頂のラスレちゃんには、コスタおじちゃんの鋭い視線も全く気にならないみたい。
「若輩物の
ラスレちゃんは、幸せの天使の微笑と天使の眼差しを披露して、落ち着いた振る舞いをするのと
「最後まで私の提案に、耳を
そう、決意の言葉を言い終わると、再び、コスタおじちゃんに天使の眼差しで見据え、スケスケ魔道士衣装のスカート部の裾を軽く両手で
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