06 大詰め




 計画はそろそろ大詰めだ。

 僕は世界を救う為に、必要な道具を集めて、重要な場所へ向かった。


 僕はそこで、この世界の誰も叶わない強大な力を手にする。

 そして自由を手に入れるのだ。


 きっと素晴らしい日々が待っているに違いない。


 不確定要素の芽は、全部積んだ。

 あの記憶喪失の少女も、怪しい素振りを見せたら処分するように命令してある。

 盗賊も、騙して陥れた。


 誰にも僕を邪魔できない。


 次にこの日記を書く時は、僕が自由になった時だろう。

 その時まで、しばらく筆を置く事にする。


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