05 計画の進行
それから、期を見て盗賊とは別れた。
僕の計画の手回しが進んだためと、グリンウッド城塞都市でのごたごたにまきこまれたのとがあって、兵士に見つかってしまったためだ。
仕方がない。
僕は大人しく一旦城へ帰り、大人しくお叱りを受けて、大人しく普通の王子としてごくごく普通に過ごすのだった。
それから着々と、世界の危機という自作自演を進めていって、悪魔の脅威に対処していった。
盗賊とはその最中にもう一度会う事になったが、様子は相変わらずの様だった。
しかしそこで更に思いもよらぬ事が起きる。
何と記憶喪失の少女を見つけてしまったのだ。
彼女は、僕が壊した門を管理していた、とある村の住人だった。
何かに気が付かれると不都合だったので、保護する事にした。
計画が狂う前に確保する事ができて良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます