ユメおと
リーシャ
第1話
「ユメおと」1
第一章謎の転校生
冷たい雨が体を濡らす
暖かいものが頬を触れる
私はゆっくりと目を開いた
「ま…どか…?」
何度見ただろう
守りたくて何回も同じ時間を繰り返して
すれ違っても守りたい貴方の
魔法少女姿を…
どうやらワルプルギルスの夜に苦戦している
間にまた契約してしまった
優しすぎる私の友達
鹿目まどかは…
「まどか…どうして…」
後悔をしても仕方ないがない、また違う時間軸を歩まないといけない
ワルプルギルスの夜を一撃で倒し
自分さえも世界を滅ぼす最強の魔女になってしまった親友を置いて…
進まなきゃいけない
盾に触れた時どこからか聞こえたような気がする
「ほむらちゃん、もう大丈夫だよ」
目が覚めた時には
いつもと同じ病院の天井が見えていた
暁美ほむらは少し考えた
あの時どこからか聞こえた来た
まどかの声、もう大丈夫だよの意味を考えていた
まどかがどういう契約をしたのかほむら自身にはわからないからだ
ほむらは少し考えたが、まどかの願い事などわかるはずもなく
いつも通り、ベットから起きて、メガネを外し、視力を魔法で治して、三つ編みを解いた
これでいつもの暁美ほむらである
転校するまでの間にやるべきことに着手した
まずまどかの最初の願い事である
エイミーという黒猫を助け、まどかが契約しないように影から見守っていた
転校初日のクラスルームの前で暁美ほむらは待たされていた
「目玉焼きは半熟派ですか?堅焼き派ですか?はい!中沢くん!」
この質問を聞くのも何度目だろうか…
クラスメイトの中沢が答える
「どちらでもいいかと…」
そして長い話が終わりやっとほむらがクラスルームへと招かれたのである
「それでは転校生を紹介します!」
ほむらがクラスルームに入った瞬間、クラスメイトは少し騒いだ
「綺麗な子だね…」「髪ながぁい」
そんな中ほむらは短い文書で自己紹介を始める
「暁美ほむらです、よろしくお願いします」
少し離れた所にいる鹿目まどかを睨みつつ
「私なにかしたかなぁ…?」
ひそひそ声で後ろの席に座っている
青い髪の幼なじみ美樹さやかに声をかけて
「わかんない」
美樹さやかは首を傾げて答える
「はい!じゃあ暁美さんの席はあそこね!」
いつもと同じ、いつも通りの席に案内される
「あれぇ?おかしいなぁ…」
暁美ほむらは少し驚いていたいつもならこのまま授業なのに
先生が首を傾げて少し悩み始めていたからだ
「先生どーしたのー?」
美樹さやかが手を上げて先生に聞いた
「もう1人転校生がいるはずなんだけどまだ来てないみたい、職員室に確認してくるから皆さんはそのまま待機を」
そう言って先生は扉を開け、職員室へ向かった
暁美ほむらはこの時点で違和感を感じていた
ほむら以外には転校生はいなかったはずだからだ
イレギュラーな存在も考えた
考えている内に先生が帰ってきた
「どうやら学校の道で迷ってたみたい
今来てるから転校生入ってー!」
扉を開けて入ってきたのは
ほむらと同じく長い髪、まどかがしてるようなリボン
少しほんわかしているような少女だった
「うわぁ2人目も美人だなぁ」
美樹さやかがそう言った
「では自己紹介をどうぞー!」
その少女は少し間を開けて自己紹介をはじめた
「西蓮寺ほどかって言います!前の学校では剣道部をしてました!今日は遅くなってごめんなさい!
迷ってて、てへぺこりーぬ♡」
はっきりとしたいい自己紹介だが
クラスルームが少し凍った気がした…
休み時間になり
ほどかと、ほむらは囲まれていた
「暁美さんはどんなジャンプー使ってるのー?」
いつも通り、同じ質問を軽く交わしていた
一方の西蓮寺ほどかは
「西蓮寺さんは昔剣道部だったんだー!凄いね!」
「どややどか!強かったんだよーえへへん!」
クラスメイトに馴染んでいた
「ごめんなさい少し気分が優れなくて…」
暁美ほむらは鹿目まどかを指名して、
保健室へと案内させるように頼んだ
「暁美さんって素敵な名前だよね?」
「ほむらでいいわ」
そんな会話しつつ
廊下に差し掛かったときに
西蓮寺ほどかの姿が見えた
「やぁやぁほむぅとまどどかだよね!よろしく!」
ほむらは少し警戒していた、イレギュラーな存在である西蓮寺ほどかになにをされるかわからないからだ
「何故あなたがここに?」
まどかを守るようにほむらは立った
「ほむぅが体調悪いって言うからだよー?
まどどかだけじゃ不安だから先生に言って私も来ちゃったの!」
少し警戒していたほむらの背中からまどかは言った
「まどどか…?私は鹿目まどかだよぉ」
ほむらはまどかにここで契約注意するつもりだったが、西蓮寺ほどかという邪魔が入った為、先に保健室へと向かった
保健室のベッドで横たわりながら
ほむらは西蓮寺ほどかについて考えていた
急に保健室の扉が開いて
「ほむぅーいるー?」
先ほどまで考えていたイレギュラーな存在
西蓮寺ほどかが入ってきた
「貴方授業はどうしたの?」
暁美ほむらは警戒をしつつ話しかけた
「魔法少女の話って言えばわかるかな?」
暁美ほむらは驚いて魔法少女姿に変身しようとソウルジェムに手をかけた
「まってまって違う違う」
変身しかけたところで少し様子がおかしい西蓮寺ほどかがほむらを止めた
「あなたも魔法少女ではないの?私になにかよう?」イレギュラーな存在にイラついていたほむらは少しキレ気味に聞いた
「魔法少女じゃないけど、全て知ってるの」
魔法少女じゃないのに全てを知ってる?
暁美ほむらは首を傾げて西蓮寺ほどかに説明を求めた
「かくかくしかじか地デジカだよ」
呆れて物が言えなくなった
西蓮寺ほどかは焦って再度説明をした
「私はあなたの大ファンで、んー、なんというか、あなたの行動とかを全部見てきたの!
テレビってわかるかな?それにあなたが写ってて」
一生懸命説明する西蓮寺ほどかだが
暁美ほむらは頭がはてなマークでいっぱいだった
それから時間をかけてようやく理解においついた
「つまり、私はあなたの世界ではアニメに出ていて、あなたはそれを全部見て、私の大ファンだと言いたいの?」
「そそ!ようやく伝わったぁ」
暁美ほむらは信じがたいと思っていたが
ほむら自身のことや、魔法少女のこと、先ほどしようとしてたことを全部言い当てるのだから
信じないと説明が出来ないという理解に陥った
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