アンドロイドは普通な少女の夢を見る
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第1話 プロローグ
ヒュウマノイド型戦術兵器:series type戦乙女。
シリアルネーム:アリシア。
それが私の名称。
戦いにおいても〈高貴な姿を〉をコンセプトにされた機体。
私の前に作られた多くの戦乙女達の最新モデルであり、最後の兵器。
いえ、今は兵器でも無くなってしまった。
私の前の戦乙女達の記憶データに稼働データ、戦術、戦略あらゆる情報をアップデートし、換装も終えた状態で国が滅びた。
追い詰められた対戦国が我が国を道連れに大陸破壊兵器を発動した。
国が無くなり大陸が無くなり人が居なくなった。
管理AIのマザーに私は必要なくなったと告げられた。
そして、退役なので自由にしても良いとも。
自由?
何をしても自由?
私の存在意義は戦うこと。
でも、もう戦う相手が居ない。
存在意義がない。
ならば私はいらない。
戦う為のこの場所もいらない。
戦う為のこの星もいらない。
全ては虚空に。
「解析・原子分解・エネルギー変換・収束・終焉」
「皆様、お疲れ様でした。それでは、お休みなさいませ」
果てなき宇宙から一つの星が消えた。
そして、一つのコアジュエルだけが次元を移ろい何十万年と宇宙に漂うことになる。
それは、始まりの為の終わり。
二人のアリシアの出逢いの為のプロローグ。
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