第8話 初めての魔法を見て

本日は600文字くらいです。

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「シード、次はどこ行きたいかしら」

「うーん。おかあさんはどこ行きたい?」

「雑貨屋かな」

「何があるの?」

「色々なものがあるわよ。」

「じゃあそこに行く!」

 雑貨屋に着き、物を見てまわったが何も買わなかった。

 その帰り道。

「この地に漂う精霊よ、我が声に答えここに、顕現せよ。水の恵を『ウォータークリエイト』」


「おかあさん、あれ何?」

「あれは魔法ね。その中でも生活魔法だね。」

「水の恵を『ウォータークリエイト』」

 水ができる。俺にかかる。冷たい。

「わぁ、水ができた。でも冷たい。」

「シードごめん。」

「大丈夫。でも、なんか短くなかった?」

「優れた魔術師は基本的には最初の3節はいらないのよ。もう少し大きくなったら勉強しましょうね。」

「はーい。」


 家に帰った。俺はフローダにタオルで吹いてもらった。


 夕食まで暇な俺は、バレないように先日見つけた書斎に行く。

 歩けるようになったのだ。頭が重いので転んでしまうけどそれはご愛嬌ということで。

 改めて書斎入ってみるとたくさんの本がある。この時代に本は貴重じゃないのかと思うが多分、うちが特殊なのだろう。

 ほんの種類は、王国史や魔法教本、算数だろうか、数式が書いてあるような本まで色々な本が置いてあった。

 来年一年は色々読み込もうとこの時、一年の予定が決まったのだった。

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