Prologue
あーむかつく。
何なのよまったく。いつものことだけど。
外見だけでしか判断されない。そんなところで闘ってないのに。人一倍頑張ってるのに。――つもりなのに。
あぁーーーーむかつく。何が『枕営業』じゃいっ。何よそれ、いつの時代だよ。誰がそんなことするよ。色目なんて、あそこの誰に使うんだよ。
あぁぁーーーーーーマジむかつく! 人の批判してる暇があったら、少しはまともな研究成果を上げてみろっての!
あー叫びたい。思いっきり悪態つきたい。あいつらを引くぐらい汚い言葉で罵ってやりたい。ここが職場なのが惜しまれる。我が家か、せめて車の中だったらな。
くっそぉぉぉ~~~~! 馬鹿ヤロー! 才色兼備で悪かったな! つーかそもそも、
……………………(ふぅ)。
……………………(はぁ)。
なんだかお腹が減ってきた。
美味しいもの食べたい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
あー腹立つ。
なんやねんもう。いつものことやけど。
ジュニアジュニアって、まだ言うとんのか。俺の親父、キャリアでも何でもないけど。ただの署長で退官した、ふっっつーの叩き上げのノンキャリアですけど?
あぁーーーー腹立つ。つか今の俺、何か特別な恩恵受けてるように見える? 不毛で泥臭い仕事ばっかりやらされてますけど。信じられへんわ。
あぁぁーーーーーーマジ腹立つぅ! 人を妬んでる暇があったら、手柄の一つでも挙げてこいっての!
あー叫びたい。思いっきり毒を吐きたい。あいつらが震えあがるくらいそこらじゅうの物を蹴り飛ばしたい。ここが駅なのが残念だ。我が家か、せめて帰り道の公園とかだったらな。
ちっくしょぉぉぉ~~~~! アホー! 検挙率高くて何が悪い! つーかそもそも、俺らばっかザコ用押し付けられてるんやけど! あぁ? 意味わからんわ!
……………………(ふぅ)。
……………………(はぁ)。
そういや腹減ったな。
ウチ帰って何か旨いもん、作ろう。
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