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「なんで目玉焼きとパンが2つずつあったのか、わかんねぇだろお前」

「え?」

美味しかった。ぜんぶたべた。

「いや、いいよもう。美味かったか?」

「とても美味しかったです。ごちそうさまでした」

ふたつずつ。目玉焼きとパン。

「あっもしかしてあなたのぶんも」

「ホテル代はお前持ちだな」

「うっ」

逆らえない。

「そろそろ出るか。雪も溶けてる」

「そうだね」

立ち上がった。

「おい。服も着ないでどこにいく」

「シャワー」

胸。そういえば。

「ねぇ、昨日のあの油、少しちょうだい」

「ほら」

何か丸いのが、放られてきた。

「ありがと」

扉を閉めた。

丸い容器。桃色。


ファンデケース。





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