気の赴くままに書いたらこうなる

アリエのムラサキ

雨に流されてしまえ

 最近は雨が降ってばかりだ。

 ジメジメとした空気は心さえジメジメとさせる。

 外が晴れることがないように、心だって当然のように晴れちゃくれない。

 屋根を叩く雨粒の音を聞きながら、ふと思う。

 この雨の中外に出れば、心に溜まったドロドロとした、モヤモヤとした気分も同時に洗い流してくれるんじゃないか。

 そう考えて椅子を立ち上がり、窓を開けて裸足のまま外に飛び出す。

 雨に打たれるコンクリートの上を奇声を上げながら突っ走る。

 このまますべて洗い流してしまえという思いを込めて。

 このまますべて水に流れて雨に流されて消え去ってしまえという思いを込めて。

 綺麗事なしのこの世界が雨に流されてしまえという思いを込めて。

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