第8話【スキルについて】

『スキルの有無』も魔法と同様に有りは確定だ。スキルがどの程度の範囲までのことを指しているのか不明ではあるが、大抵の場合はスキルによって自己の能力を補って自己強化につながるはず。

 生前は柔道と総合格闘技の真似事していたがその経験だけで異世界で戦えるとは思わない。おじい様がそれぞれ居合術と柔術やっていたから二人から習っておけばよかった。両親のことは思い出せないのにおじい様は結構思い出せるのは不思議だがそんな家庭環境だったのかもしれない。

 さて、スキルについても色々設定できる。『ステータススキル設定』はわかりやすく言えば定番の「剣術スキルレベル2」などの設定が行える。これは最初に誰が考えたかわからないが俺がお気に入りの設定で、剣術などの才能をレベル制で表すとても画期的なシステムだ。剣術なんて全く未経験な俺でもこのスキルを持っていれば不思議とからだの動かし方がわかったりする。この設定なしでは異世界で戦える気がしない。

 同じ所で『スキルレベル設定』もできる。デフォルトが最大レベル10で、レベル1が見習い、レベル5で専門家、10で世界最高峰みたいな非常にわかりやすいシステム。スキルレベル最高を1000にしたり、称号で見習い、剣士、剣豪、剣聖なんかでランク分けもできるらしい。スキルそれぞれでランクごとに称号覚えたりとか大変そうだからこれはデフォルトでよさそうだ。

『ステータススキル設定』と『スキルレベル設定』で気が付いたがこの選択肢はおそらく生前の俺の知識が元になって作られている気がする。この二つはお気に入りで黒歴史ノートやパソコンの偽装した黒歴史フォルダーに散々書いた設定だったのは覚えている。スキルレベルを称号で書こうとしたときにそれぞれ10段階くらいで称号考えるのが地獄だった。剣豪の槍バージョンとか思いつかなくて槍名人とかにしたけどしっくりこなかった。

 おそらく死んでしまったという事はあの黒歴史ノートや黒歴史フォルダーはどうなってしまったんだろうか。頼むから葬式とか御通夜で公開とかやめてくれよ。もしそうだとしたら『異世界転生』を選ばずに『過去』を選んで自分が生まれないように歴史改変するか過去の自分を抹殺しに行くぞ。本気でそれは嫌だ。

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