グリンゼル

@mono_00_

第1話 運命の子

山間部を走る車。

『今日はピクニックだぞ、ハルトくん』

『何か虫とかいるかな?』

『そりゃ山だから何かいるだろう』

『そっかやった、やったー!』

ハルトくんに横目で見た時、ルームミラーに何か得体の知れないものが目に入った、それは後部座席に突如現れた

赤い目を光らせヒトデのような触手がウネウネとしている

触手がハルトくんに巻き付き、現れた空間の中に引きずり込もうとしている

運転にも気を付けてながら必死に片腕を伸ばす

『ハルトくん!』手を掴んだ、が凄い力で引っ張られる

車が山の斜面にある影崩れ防止のコンクリートの壁にぶつかり止まった

体がビクッとなる

『はぁ、はぁ、、あの夢か、海苔口、お前の子供を守れなかった、はぁあれから10年経ったのか』昨日テレビを付けっぱなしで寝てしまったようで、ニュースが流れている。

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