第9話 開店準備

 宿に帰った俺は部屋に戻って取り引きのウィンドウを出した。


 えーと、まずは鍋だな。でも、家庭用しかないなぁ。これは少し不味いぞ、最悪家庭用の使うけど足りなかったらまずいから大きいのがほしいんだけど。

 お!あったあった。業務用鍋これを2つ買ってっと。

 あとは手付きザルにお玉、あとはフォークだな。こちらでは木のフォークだから大量に買っておこう。それに木の器も買わないとだな。

 よし!ある程度の道具は揃えたぞ。次は材料だな。


 えーと、まずはうどん。これは安いのでいいや、1から作る時間もないしな。あとはネギはいるな。それと肉も。肉は豚バラ肉でいいだろ。

 あとはスープを作るためのかつおぶしと昆布。あとはめんつゆを買って。

 よしこれで準備万端だな。

 よし、購入っと。金貨10枚だった。高いがしょうがない。初期費用だ。


 あと考えるのはうどん一杯の値段だな。

 儲けとか考えると材料費は安くすんでるからなぁ。銅貨4枚だな。手軽に食べてもらいたいからな、これぐらいでいいだろう。


 あとは屋台で準備かな。そろそろ夕飯の時間だから食堂にいこう!!今日のメニューはなにかなぁ。


 今日の夕飯のメニューは野菜炒めとベーコンとスープとパンだった。なんか質素だなぁと思ったけどめちゃくちゃうまかった。

 野菜炒めは普通だろと思ったが相当うまかった。なんでこんなにうまいのか分からないから今度聞いてみよう。


 お腹いっぱいになった俺は朝早く起きるために早く寝たのだった。




 いつもより早く起きた俺は朝食を食べずに屋台を取りにギルドへと向かった。

 ギルドに入るとそこにはマリアさんがいた。


「おはようございます、マリアさん。」

「おはようございます、シュンイチさん。屋台を取りに来たんですね。こちらへどうぞ。」

 そう言われて、俺はマリアさんについていった。


「こちらがシュンイチさんの屋台になります。」

 そこには立派な屋台があった。

「おぉ~~。」

「この屋台には魔導コンロが2つ付いております。こちらのボタンを押せば火がつきます。つかなくなった場合は魔石を補充してください。」

「わかりました。」

「では、それを引いて市場に向かいます。最初なので場所の案内もしますので、ついてきてください。」

「はい、わかりました。」

 そうして、俺は屋台を引きながらマリアさんについていった。

 おれはこの時忘れていた、アイテムボックスのことを。思い出したのは片付ける時なのであった・・・。


 市場に着いた。

「ここがシュンイチさんの出店場所です。なにかありましたらギルドに来てください。では、私はこれで失礼します。頑張って下さい。」

 そう言ってマリアさんは帰って行った。


 マリアさんが帰ったあとは開店準備を始めた。

 まずは鍋に水を入れて火をつける。

 もうひとつの鍋に水をいれて昆布を入れる。それで1時間待つ。それを待ったあとに火をつけて出汁をとっていき、沸騰直前に昆布を取り出して沸騰させる。沸騰させたら火を止めて今度はかつおぶしをいれる。そしてかつおぶしがしずむのを待ってからかつおぶしを取り出す。かつおぶしをザルに取り出してボウルにこす。キッチンペーパーがあればキレイにできるがここは異世界なので遠慮しておかないとだな。それで出汁の完成。そこにめんつゆを入れていく。味見をしていき、、、よし!これで大丈夫だ。

 そこに豚バラを入れて煮込むと、これで完成だ。


 そして、沸騰した鍋にうどんを入れて茹でる。茹でたうどんを器に入れてスープを入れる。ネギを入れる。これで完成だ。


 よし!味見だな、、、うん!うまい!これであとは開店を待つだけだ。


 あとは器とおつりも用意して開店準備はこれで終わり!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る