第14話 哀愁シンデレラつづき

とまあ、二回にわたるくらい、話にはしたくなる作品なのよ。


ただ、感受性豊かな人は見ることをお勧めしない。


一応もの書きとして、おれはエンディングに入るくらいからずっと寒気がして、しばらくとまらなかった。


たぶんあの子役の今後の未来を、心配してしまったからだろう。


悪意に満ちた作品それがとにかく一番の感想である。その毒は必ず出演者にだっておよぶ。


さて、そもそも、この「映画を見よう」という企画だが、自分の相方が映画館でポップコーンを食べるのが趣味だから、そのついでにおこなってるものなので、どうしても映画の選択が相手次第となり、どうも地雷を踏みにいきがちなのである。


おれひとりなら絶対に見ない。約束のネバーランドもそーだけど。


そんな、相方がまず寝ずに最後まで見てる時点でこの映画はテーマのわりにエンターテイメントせいが高い。


実際最初の50分位はコメディ調で楽しく進む。なんなら、そこでおわりにしてほしいくらいだったが、じょじょに不協和音が生じる。


もう、その不協和音が最初からイヤな結末しか想像させないので、そこからの時間が本当に長く感じるのだ。


はじめは結婚したあいてのつれごである光が、ただサイコパスなのかとおもったのだが(ユーチューバーらしい彼女の怪演はすばらしい)なんのことはない、父親もサイコパスなら、主人公もそれに引きつけられて、サイコパスになるはなしである。


サイコパスではないかもしれない。現実にもよくある親の責務を勘違いしたただのモンペともいえる。


役者全員の演技が見事だったので最後まで見れるが、それがなければただ気味が悪い作品。

むしろ逆か、演技か良すぎて、見るのが辛い作品になってしまったのかもしれない。


とにかく後半は面白いんだけど、早く終わってほしいという謎の感想をもつにいたってしまったのだ。


主人公役の土屋太鳳はこの作品を三回断ったそうだが、そりゃ、そーだわ。

この役やるの辛すぎるよ。


なにより、この作品を食らってしまう客が一定数いると想像されるので、それを考えると全力で演技しづらい作品だったのかもしれない。


あー、語りたい。

しかし、この作品は悪い映画である。


しかし、ここまでいうと見たくなるだろう。


評価も順位もけっしてたかくないだろうが、作り事態はすばらしい映画である。


ただ、ひたすら毒であるので、見ることは進めない。

いい映画なのにお勧めできない、そんな変な製品にであってしまったなあ。


ちなみにこの映画のジャンルはまちがいなく

ホラーですっ!


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