苺
なつ
第0話
拝啓 一個上の同期の君
お元気ですか?君と会わなくなって気付けば1年が経とうとしています。
私の髪は伸びたし、スカートはいつからかあまり履かなくなりました。
忙しい時に「今から会える?暇でしょ?」と上から目線で言ってくる人は周りに居ないし、「痩せたらモテるよ」とビールを片手にニヤニヤ言ってくる意地の悪い人にもしばらく出会っていません。
今の君は、何を見て、どんな人と出会って、どんな景色を見ているのだろう。時々、以前は簡単に覗けていたその景色を、恋しく、また見たいと思います。
君にはもう一度見たい景色はありますか?
後悔してる事はありますか?
私は一つだけ後悔してる、かな
君に言える筈もないから誰かを通してこの手紙が届いてくれる奇跡を信じてみる事にします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます