第三話 九重花久遠編・未来
――――――トコ、トコ、トコ―――――――。
――――――ガタン、ゴトンッ。ガタン、ゴトンッ―――。
――――――ウィーン………ウィーンッ……――――。
これが、携帯電話、ですか。
これを使って、皆さんと通信が出来る、のですね?
情報や、実物では、見た事がありますが、実際に触れた事は、一度も無かったですね。
……………。
――ぺちっ、ぺちっ―――
………電源が、付きませんね。
………………もしや、不良品。
……八峡さん、これ、死んでますよ。
「死んでない死んでない」ですが……この、突起物を押せば、良いのですか?
長押しで………こう、ですか?
――ぶぅんッ―――
あっ、動きました。
八峡さん、生き返りましたよ。
「生物じゃないから」この後は、どうすれば、よいのですか?
「貸してみ」代わりに、やって下さると。ありがたいです。お願いします。
―――――――――――。
色々な設定を、こうも簡単に。
八峡さんは、機械関係に、詳しいのですね。
「そこまでじゃない」………えっと、それで、この後は、どうすれば?
………この、「あぷり」を、押せば良い、のですね。
……押しました、画面が、変わりましたね。
この後は、どうするの、ですか?文字を入力すれば、それが、八峡さんの携帯電話に、届くと。
なるほど、では、………どう打つのですか?
…………なるほど、この画面下で、文字が打てる、のですね。
ぽち、ぽち、と………。
久遠『やかいさん』15:22
久遠『これで』15:25
久遠『よいのですか』15:30
久遠『?』15:31
ヨシ『それでいい』15:31
…………なんだか、未来に来てしまった、そう感じます。
八峡さんは、色々と知ってますね。
八峡さんとならば、色々な事を、覚える事が、出来そうです。
きっと、愛や、恋、好くなどの、事も、あなたなら、すぐに教えてくれそうな気がします。
ひとまずは、この携帯電話を、極める事から始めなければなりませんね。
………………。
久遠『こんごとも』15:42
久遠『よろしく』15:45
久遠『おねがいします』15:50
ヨシ『まあ宜しく』15:50
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