銀河不動産の超越

◎何の事件も起きん

◎光る文章のユーモア


 ひょんなことから、「銀河不動産」という名の従業員2名(自分を除き)の小さな不動産屋に就職した主人公。お客に物件を紹介するはずが、なぜか自分がそのやたらと広い空間のある家に住むはめに。そしてなぜかその家に次々と居候を始めるお客たち。そして運命の人との出会い。


 普通のようでちょっと変わった人たちとの出会いを通じ、右往左往振り回されながらも「幸せとは何か」を学んでいく主人公。事件も何も起きない日常のエンターテインメント。


「好き」という意味では、自分はこの小説が一番かもしれない。

 穏やかで、でも面白くて、そしてちょっとグッとくる、そんな物語。

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