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  • 初恋への応援コメント

    うちの旦那の弟も旦那に似ず派手な格好、生活をしていて私たちの子供を可愛がってくれてるのでどうしてもリツトとかぶってしまいました(旦那は生きてますw)
    とてもドキドキするような展開。長くても流れるように読むことができ、とても甘酸っぱい気持ちになりました。
    ハスキ…どんな漢字で書くのだろう。

    作者からの返信

    ホシノユカイさま
    ななな、なんと!実際に似たような方がいらっしゃったとは!びっくりしちゃいますね!

    今思えば、こういうとき、こんなことしてもらえると嬉しいよなぁという、理想を書いたように思います。(さすがに口付けまではいりませんが笑)
    ふと思い出したのですが、私も一度具合を悪くして駅のホームでうずくまっていたら、同じ学校の三人組の女の子が助けてくれたことがありました。名前もクラスも分からない子たちでしたが、助けてもらえて、本当に嬉しかったです。

    ハスキの名前を決めるに当たって、なるべく綺麗で儚い感じの名前がいいなと思っていたのですが、名付け辞典を検索してみると色々出てきて悩みました。
    結局選びきることができず、作中では片仮名表記になりましたが、蓮季という字が画数も良さそうなので、これがいいですね!

    お読みいただき、ありがとうございました!(*^^*)

  • 初恋への応援コメント

    【評価されるべき作品に、感想爆弾を投下します】企画に参加いただきありがとうございます! 大変長らくお待たせいたしました。
     感想爆弾を投下しに参りました。心の準備はいいですか?

     輪郭が柔らかく曖昧で、瑞々しくも、どこか陰のある印象を受ける作品でした。何もかも情報を提示して読者を誘導するのではなく、想像力をくすぐるような匂わせ方で、作品の印象が保たれていたように思います。その役目を大きく担っていたのは情景描写で、冒頭から【夏の蒸した空気が私の胸を押すようで、(中略)、真っ直ぐ続く農道。延々広がる緑の稲の海。熱い風が嘆息のように稲の頭をさあっと撫でていく】と流れるように風景が描かれ、一瞬でその場に連れて行かれるような感覚でした。続いて、【遠くの線路に真っ白な鈍行電車(中略)夏空を映したような青い線がボディに引かれていた(中略)濡れたような瑞々しい青い山。首を傾げたように、てっぺんが左に傾いている。どこかの工場から、金属の鋭い音が響いていた】と、イメージをより具体的にさせる描写も。山の形まで触れられていて驚きました。ここと全く同じ場所に行ったことは無いはずなのに、幼いときにその場所に住んでいたような懐かしさすら感じました。描写が緻密だからこそ、読者はその場所に飛んでいけるのだと思いました。本文引用ばかりになってしまってすみません。どれも外せないくらい美しい描写だったので挙げさせていただきました。
     僕の住む場所も周りは田んぼや畑が広がっています。一時間に一本あるかないかの電車が二両編成でゆったりと走り、本作にあったように稲の波を感じる季節もあります。さすがに道路はアスファルト舗装されていますが、ちょっと車を走らせれば農道ばかりの地域もあります。なので、本作の空気感は十分に味わえたのではないかなと思います。田舎に生まれて良かった。
     題名のとおり【初恋】のお話で、主人公はちょっとした出来事から、顔は知っていたけれど名前は知らない(それほど意識していなかった)男の子ハスキと出会います。どうしてそこまで……と思われるほどハスキは優しく介抱してくれる。電車の中では、なんと主人公の肩にもたれて座っている!(早い! 大胆! 積極的!) 現実なら、よく知らない人にそこまでぐいぐいと距離を詰められたら引いてしまうかもしれませんが、読んでいて不快には思いませんでした。ハスキの人物像が魅力的だからかもしれません。夏風に金髪を揺らして現れ、過剰なまでに優しく(十二分に女の子扱いしてくれる……嬉しいものですよね)、待ってもらうために自転車の鍵を預ける強引さを見せ、主人公のためにあっさりと塾をすっぽかしてしまうのに【せっかくだからどんなところなのか見て帰る】なんて見え透いた口実まで作ってくれる。こんなちょっと風変わりな男の子に距離を詰められたら、「おいやめろ」とはならないかも。むしろドキリとしてしまいそう。しかも突然のキス! 出来すぎているような展開にも思えますが、こういう恋愛小説の青いシチュエーションもたまに補給しないと、甘酸っぱさを忘れ去ってしまうかもしれません。
     というわけで、主人公はめでたく初恋の相手と再びキスをして結ばれましたとさ……とするには合点がいかない。主人公にとって大きな存在となっている人物がいる。主人公とハスキだけで完結してしまうなら、叔父とのやり取りがあんなにもしっかり描かれるはずがない! 幼い頃に散歩した回想も、母の反応も、叔父と主人公との関係性も、どこか仄暗さを感じる。本作の魅力は、主人公とハスキの爽やかな恋愛模様よりも、こちらの陰に色濃く出ているような気がします。
     叔父の人物像……茶色の髪、銀色に光るピアス、だぼだぼの黒いランニングシャツとハーフパンツという派手な身なりで、黒いスポーツカーで姪を迎えにやって来て、口調からいささか軽薄な印象を受ける。派手というか、ちょっとワルな雰囲気が漂う。叔父の人物像はハスキといくらか重なる。主人公はキスの時点で既にハスキに心奪われているように思われる。その向こう側に叔父の姿が透けて見えてくる。【小さい頃には分からなかったこと、見えなかったものが、急にはっきりとした答えになって、私の胸に迫ってきたような気がした】のも、【私の存在をハスキの胸の中に打ち付けてしまいたい】と思ってしまうのも、ファーストキスのことを一番に報告し、散歩に連れて行ってもらったことやガラスの靴を買ってもらったことを覚えているのも、実のところ、主人公は無意識のうちに叔父に恋していたからではないだろうか。初恋と呼んでいい相手はハスキなのかもしれないけれど、叔父の存在無くして、ハスキに想いを寄せはしなかったのではないか。
     叔父は主人公に【若い頃の義姉さんと、瓜二つだ】と言う。【何か隠し事をしているような、陰影をちらつかせる横顔】で。綺麗に化粧をした主人公の母親は【あなたはいい人、いないの】と問い、【帽子の鍔の下で静かに寂しそうに微笑んだ】。主人公と母と叔父の間にうっすらと線が見えます。父が亡くなっている手前、あまり表には出せないような。きっとこれからも全員が胸に秘めたままでいるのだと思います。
     【一筋の熱風に吹かれて、私は自分の中の過去の思い出が、綿のように千切れてどこか遠くへ飛んでいってしまうのを感じた】のは、叔父に対する形にならなかった想いが消えていくように思われました。主人公の気持ちを直接的に書かず、こういう心理描写で表現されると感傷的な溜息が漏れます。小説ってこういうことだよなぁ~と。
     忘れかけていた甘いだけじゃない恋愛小説の味わいを、思い起こさせていただいたような気がします。また、非常に考察しがいのある作品でした。好き勝手に想像させていただきました(笑)
     余談。そういえば、ハスキは今まで接触してこなかったけど、実は主人公のこと好きだったのかな。塾で目にしてからずっと。初恋だったのかどうかも気になるところだけど……預けた自転車の鍵はもう使っていないもので、主人公に覚えておいてほしかったからだと言う(かわいいが過ぎて爆発しそう)。穿った見方をすれば「こいつ、さてはこの手口やりなれてんな??」とも思えるけど、純粋に受け取っておきたい。

     以下は、ちょっと気になった点。(「直してね」と押し付けるものではないです)
    ・【私は塾へ行くために毎日電車に乗った】から数文おいて【私は駅前の雑居ビルに入った塾へ行くために、ふらついた頭を抱えながら電車を降りた】とあるのですが、二重で伝えるほど重要な情報だろうか? と思いました。
    ・【私は彼が戻ってくるまで、指一本動かなかった】→主語は【私】なので「指一本動かせなかった】かと思います。
    ・一人称小説ですが、【私は】【私が】【私の】といった主語が結構多く挟まれていて、テンポが崩れて躓くようなもどかしさがありました。誰がどう読んでも主人公の動作であると分かる部分を省けば、すっきりして流れるような文章になるのではないかなと思います。似たような点で、最後の一文は美しい場面なのですが、【~は ~の ~が ~に ~を】と助詞のオンパレードになっていて、もったいないなぁと思いました。シンプルに書きすぎると余韻が削がれてしまうし、ごたごた書きすぎても最後の最後でドタバタしている感じになるし……難しい。でも推敲のしがいがあると思います。読者にとどめを刺すようなキラーフレーズを期待しています。

    作者からの返信

    王子さま
     お忙しい中、拙作をお読み下さった上、こんなに丁寧な感想まで下さって、ありがとうございます。
     お礼の言葉をカゴいっぱい山盛りにしてお伝えしたいところですが、まずはご感想の返信から。

     こんなにたくさん描写文をお褒めいただき、とても嬉しいです!
     私もド田舎の田園風景の中で育ち、今でもその場所で生活をしていますが、春と夏は稲が揺れるのを眺め、秋と冬は空っぽの干からびた田んぼを眺めながら過ごしました。
     この作品では私の住む町をそのままモデルにしましたが、もはやこの風景は、私の呼吸の一部分と言っても過言ではなく、非常に愛着を持っています。
     登場人物の気持ちを情景描写に乗せる書き方は普段からやっているのですが、このようにご評価いただけると嬉しいです。
     てっぺんが左に傾いている山は、本当にあるんですよ! 毎日見ているものなので、こちらもまた、呼吸の一部分です。
     私の住んでいる地域にもまさしく、一時間に一本あるかないかの二両編成の電車が走っております。昔は三両編成だったのですが、いつの間にか二両編成になっていました。時代ですね。
     作中に出した白いボディの鈍行電車は、実はもう、走っていないんです。今は銀ピカの新しい車両が走っていますが、私にとってはやはり昔の車両の方が馴染みがあるので、時代錯誤も甚だしいと思いつつ、昔の車両を書きました。
     思う存分、ノスタルジアを叩きつけた作品です。

     物語自体は少女漫画のノリそのものですよね。こんな漫画みたいな展開、読者さまに受け入れていただけるのだろうかと、実はちょっと心配していました。普通は仲良しでもない人に、ここまでぐいぐいいかないですものね(笑)
     恋愛全般まとめてお返事しますが、ハスキは以前から、真帆のことを気にしていたのだと思います。気になっている女の子が、目の前で具合悪そうに座り込んでいるのを見て、ハスキもびっくりしたことでしょう。これを逃したらいつ仲良くなれるか分からないですし、内心、嬉しいハプニングだったと思います。
     悪天候のたびに、派手な身なりの男性が黒いスポーツカーで女子高生を迎えに来るなんて、ちょっと目立ちますし、ハスキもそれがきっかけで真帆に注目したのだと思います。
     ノートの名前までしっかり確認していますし、以前から恋心を抱いていたのは確実です!
     そんなこんなで口づけまでされてしまった真帆ですが、今、自分の身に何が起こったのか分からず、困惑してしまいます。
     ご指摘の通り、真帆の母と叔父との間には、人には言えない何かしらの感情があることをほのめかしました。
     幼い頃に見た身近な大人たちの複雑な情感を思い出すことで、今、自分の身に何が起こったのか、はっきりと理解したように思います。
     叔父へのファーストキスの報告は、大きな賭けのようなものですよね。どんな反応をされるか分からないですし、実際叔父も困っていましたし(^_^;)
     真帆にとって叔父は、不思議な魅力を持った、手の届くようで届かない人という存在でした。強い憧れを抱いていたことも確かですね。

     文章に対する三つのご指摘、大変ありがたくいただきました。本当にありがとうございます。
     私も昔はこうして読者さまからたくさんご指摘をいただいたものですが、最近ではいただくこともなくなり、一人ではなかなか推敲もしきれず、寂しく思っておりました。
     どれも納得のいくご指摘でしたので、時間が取れ次第、書き直しをしようと思います。
     ラスト一文のあのくどさ、いけないとは思いつつ、どう書き直しすればいいのか分からないまま今日を迎えてしまいました。これだけはちょっと苦戦しそうです。

     最後に、カクヨムさまでは、PVやレビューなど、色々な形で作品を評価することができます。私も数字が気になりますし、PVやお星さまがもらえたらとっても嬉しいです。
     ですが、こうして、しっかりとした文章で正当に作品を評価していただく経験は、当節得難いものだと思います。
     企画に参加してからも、この作品は本当に小説として認められるべき作品なのか、私の日本語は本当にこれでいいのか、悩みました。
     企画への参加を認めていただいたこと、こうして読んでいただき、感想までいただいたこと、すべてが私の宝物です。書き手として、本当に大切な経験をしました。心よりお礼申し上げます。

     すっかりお世話になってしまいましたね。まだまだお礼が言い足りないですが、この企画に参加できて、とても光栄でした。
     素敵な企画をありがとうございました。

  • 初恋への応援コメント

    愛用のテキスト・ビューアーで、書物を読むように、じっくり賞味いたしました。
    140字の物語が延々と続いてくれるような、充実した時間を過ごさせていただきました。

    作者からの返信

    バニラダヌキさま
    大事に読んでいただけて、とても光栄です。
    久々の長文で緊張しましたが、お楽しみいただけたようでほっとしました!
    今度は30枚くらいのを一筆やりたいですね。……あ、冗談ですよ、冗談。