ヘヴィメタルの闘士 Manowar「Kings of Metal」

 変化を続けるのは難しい。同じことを続けるのも、やっぱり難しい。

 同じことを続けようとしても、気分が変わることがある。状況が変わって、続けることがリスクになることもある。周りから圧力をかけられ、変化させられることもある。アーティストの活動など、金銭が動くこととなればなおさらだ。

 それでも変わらずに続けるのは、なかなかできないだろう。

 今回は、不変のスタイルで知られるヘヴィメタルバンドの曲を紹介する。


 アメリカのヘヴィメタルバンド・マノウォー(Manowar)の「Kings of Metal」。

 6thアルバム「キングス・オブ・メタル(Kings of Metal)」のタイトル曲で、バンドの代表曲の一つだ。

 マノウォーは、ベーシストのジョーイ・ディマイオを中心として、「偽メタルに死を(Death to False Metal)」というスローガンを掲げて活動している。ファンからは「マノウォーはバンドではなく、『メタル・ウォーリアー』である」と言われることもある。

 音楽性は、デビューから一貫して勇壮で剛直なヘヴィメタルである。神話などを題材とした壮大で力強い曲が多い一方で、スケールの大きいバラードも得意とする。

 ライブでの大音量でも知られ、「世界一うるさいバンド」としてギネスブックに載ったこともある。

 メンバー全員が筋骨隆々で、バンドが掲げる「闘士」のイメージを体現している。

 他にもさまざまな逸話があるが、ここでは紹介しきれないので、気になった方は「マノウォー 伝説」「マノウォー 名言」で検索してほしい。


 この曲は、ミドルテンポのストレートなヘヴィメタルだ。曲も充分に熱く力強いのだが、歌詞がさらに熱い。

「Manowar, Manowar, living on the road」

 訳すと、「マノウォーは道に生きている」。この場合の「道に生きている」とは、「ヘヴィメタルの道を追求する求道者である」と言った意味合いだろう。歌い出しからこんなフレーズである。

 サビでは

「Other bands play, Manowar kill」

 と叫ぶ。

 訳すと「他のバンドはるが、マノウォーはる」。彼らのメタルにかける気合いがよく分かる。

 ライブではボーカリストが「Other bands play」まで歌ってから、観客が一斉に「Manowar kill」と歌う。


 ちなみに、私は筋トレの時にマノウォー のライブアルバムをよく聴いている。

 曲が力強く運動に向いている上に、バンドのイメージも筋トレへの意欲をかき立てるのだ。

 つい半年前まで筋トレに興味のなかった私が筋トレを続けていられるのは、彼らの音楽と筋肉の素晴らしさに感動したからだ。

 筋トレを続けたいヘヴィメタルファンは、マノウォーを聴いて運動してみるのもありかもしれない。

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