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「それで誰に話したの?」

「えーと・・・かな」

一人一人の名前を挙げながら、彼女は指を折りながら数えていった。

まあ、3人ぐらいにしかまだ話していなかった。しかも、全員中学の時の同級生だけ。知らんやつがいても困るしそこは都合がいいか。これならなんとなるか?いや、言ってること自体は事実だしな。問題はこのことが広まってないかだ。

「それで、3人には口止めした?」

「ううん。してないよ」

「・・・」

えっとじゃあ、俺達のことが広まっている可能性があるのか?俺が知らないところで。いや、俺ら2人が知らないところで。なんて言われているかなー。

「ほら、これ見て」

俺は彼女にある1人とのトーク画面を見せられた。

『さっき言ったけど私、ついに生でやっちゃった』

『え、そんなタイプだと思ってなかった。ただのクズじゃん』

『違うよ。それは勘違い。私の方からやったから、彼は関係ないよ』

『え?!それほんと?あっちから迫られたんじゃないの??』

『ううん。私からだよ』

『え、なんで??』

『だって、運命みたいなの感じちゃったから。いくしかなかったんだよ』

『なに言ってるの??』

とこんな感じの会話が繰り広げられていた。

俺、最初の方にとんでもないこと言われてるんだが。俺も落ちたな。というか、このままこのことを知ってる3人が噂を広げて彼女の親の耳にまで届いた時が1番まずい。俺の家族はいいとしても。俺の家族に情報が届くことはないと思うが、彼女の家族の元に届く可能性は捨てきれない。このことがバレたら俺達はどうなってしまうんだろう。つうか、もう手遅れだよなー。3人を止めても広がってたら止めたところで無駄だよなー。完全に止めきれない。

俺はここで詰んだと気づいた。

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