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俺は黙って下を見つめている。もう彼女にいうことはないからだ。
「・・・どっちから襲っただろうと関係なく、ちゃんと責任は取ってもらうからね」
彼女は下を向いている俺に対してそう言った。俺は顔を上げて彼女の顔を覗き込んでみた。そうすると、彼女は顔を赤くしてあらぬ方向に目線がいっていた。まあ、まず俺達2人ともずっと裸でもう完全に覚めてる状況だからそれなりに恥ずかしい状況ではあるんだがな。
「うん、絶対に責任は取らせてもらう。でも、やっぱり信じて欲しい。俺がさっき言ったことを。俺は君をホテルに連れ込んでチャンスだとばかりに無理やり犯したりしてないし、その事実を君になすりつけるつもりもないから」
俺は最後の主張をしてみた。まあ、こんな主張をしたところでやってしまったものはやつまでしまったのだから時の流れに任せるしかない。
「・・・そんなに推していうってことは本当なんだね。私からっていうの...」
彼女の様子が少しおかしいどうしたのだろうか。
「どうかしたの?」
「・・・もし、さっきの話が本当ならごめんね。私が巻き込んじゃって」
「ん?」
ん?どいうことだ?何が言いたいんだ?
「私...実は昨日危険日だったんだよ...」
彼女はかなり低いテンションでそう言った。
「へ、え?いや、でも、昨日大丈夫って...たしかに、俺の記憶がある限りでは最後に『責任取ってよねぇ』とか言ってたけど...あの時、ガチっぽい顔したからもしかして本当は安全日じゃない?ってなったけど今日の朝の状況みたらそんなわけないかっておもってその線を消してたんけど...マジ?」
「うん、マジだよー」
彼女は笑顔で俺に堂々と言い切った。
「だから、どっちかとか関係なく責任はしっかり取ってもらうからね。とってもらわないと」
俺に降りかかる衝撃的な真実!いや、普通はこんなことにならないよな。しっかりとそういうことに対してはケアしていくのが普通だよな!俺達何やってんだ...
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