社畜は後輩女子大生に振り回される

@yokayato931

社畜は生意気後輩に振り回される

社畜は生意気後輩に振り回される

私は今日から女子高生!なんていうワクワクする冒頭を迎えられなければ、青春に物申すような、某ラノベ主人公のような冒頭を迎えられるわけでもない奴がいる。そう、俺だ。そんな悲しい冒頭を迎えるおれは、武田謙信。社畜だ。なんか武将が混じった名前をしているが、別に武士道があるわけじゃない。そんな俺は今仕事をしている。ブラック企業でな。今日は6時くらいで帰れそうだ。ん?ブラック企業のわりに早いだって?いや、これはブラックだ。なんせ今日は有給をとっているのに仕事してんだもん。これなんて拷問。平日は終電近くまで仕事。休日出勤当たり前。

  労 働 基 準 法 仕 事 し ろ や ! ! !

ホントこれだわ。っと、仕事終わったぁ。今日は久々にまともに寝れる。

武田「お疲れ様でーす。」 「お疲れー。」「先帰んのかよー。」

             「徹夜連続3日はたのちーーー。」

最後の奴大丈夫かよ。顔死んでんじゃん。テンションもおかしいし、怖いし怖いよ。あれ?俺の日本語少しおかしい。おれもやばいな。

そうして俺は家に帰った。





武田「ただいまー。」

まあ、誰もいないんだけどな。よし取り合えず、べっとに入ろう。そしてべっとに入ろう。そしてそしてべっとに入ろう。てかべっとって素晴らしい。べっとと結婚したいくらいだ。そう思いベットに近ずくと、そこには女の子がいた。そう…、女の子がいたのだ。んんんんんんんんん????!!


冷静に考えよう。まずここは俺の住んでるアパートの、俺の部屋で間違えない。そしてそのベットには、女の子が。うん。やっぱりわかんない。てかこれやばくね!

いや、やばい(確信)。多分普通に考えてこの女の子は、部屋を間違えてここで寝ている。だが第三者、いやこの女の子からしたら俺は誘拐犯や強姦魔だと思われてしまうんじゃないか。しかもこの女の子、見た目からして小学生か中学生。死ぬ。死んじゃうよ、社会的に。神は私を見捨てたのか。いや、神なんていないんだな。学生時代からそうだ。この運の悪さで、人生終了するとはな。くそみてえな人生だった。いやちょっと待て。俺は何もやってないじゃないか。そうだ、何もやってないんなら問題ない。とりあえず起こそう。そしてしっかり話せば何とかなる…、はず。そう思い俺は手を女の子に近づけた。もう少しで触れるところで

???「はい。先輩アウトー。」

と、聞き覚えのある声を女の子が発した。このむかつくようなかわいい声。ってこいつは!

???「久しぶりですね。先輩。」

こいつは俺の大学時代の後輩、伊月唯香。あまりに幼い容姿なため小学生や中学生とよく間違えられる。いわゆる合法ロリだ。

武田「たすかったー。焦ったじゃねえかよ、おい。」

伊月「いやー、まだ安心できないとおもいますよ。」

そういうと彼女は俺がちょうど見えない角度に設置してあったスマホを取り出したのだ!!

伊月「これ、まるで先輩が私に手を出そうとしているように見えますね。これ、警   察に持っていったらどうなっちゃうんですかね。」

武田「え?何だって?」

伊月「難聴系主人公の真似しても無駄です。」

伊月「私最近困ったことがあるんですよね。誰かたすけてくれないかなぁ。」

武田「喜んでお助けします。」


こうして俺の睡眠時間は無慈悲につぶれた。

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