日本一賢い高校の劣等生、不登校の天才四姉妹に自由を奪われる
緒方 桃
僕は今、美少女の家に(〇〇されて)いる
僕は今、美少女の家にいる。
これは僕が見てきたラブコメディではよくあるお約束の展開であり、(ありがたいことに)今、その真っ只中である。
別に招待されたわけでも無ければ、とある弱キャラ主人公みたく、オフ会と称して出会った完璧美少女に半ば強引に連れ込まれたわけでもない。
ただ目的のため、自分の意志で訪れただけ。
だがよくある展開と差別化できる点を挙げるとするならば──今の状況と気分が最悪最低であることだ。
もう一度言おう──僕は今、美少女の家にいる。
そのはずなのに僕は今、薄暗い部屋で身動きが取れない状態にある。
玄関でインターホンを鳴らしてすぐ背後から何者かによって眠らされた僕。目が覚めると身体が赤いロープで亀甲縛りされており、目の前で三人の少女たちに迫られていた。
「学校側もバカなものね。こうやって一人、また一人と生徒たちが犠牲になって、私の作品のネタになるだけなのに……」
「なぁなぁキミ、今から暇やろ? 仕事始まるまでウチと渋谷で遊ばん?」
「ダメ……。ワタシが先。ねぇ、一緒にゲーム、しよ?」
訂正しよう──僕は今、美少女の家に監禁されている。
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