調査フェイズ2
GM:さて、巻き戻ってヴァイオレットの行動順です。残りイベントは1、リミットは残り3です。
ヴァイオレット:どうしよう。イベントの技能は運動と捜査だもんねぇ……。
圭斗:じゃあ、俺が先に動いてイベント開けるから、ヴァイオレットは待機でいいんじゃないか? 交流するにしても、イベントの情報見てからのほうがロールプレイしやすいだろ。
ヴァイオレット:うん、そうだね。そうしようか。じゃ、待機!
GM:はーい。では、圭斗、行動どうぞ。
圭斗:おう。イベント3の「失踪者が向かう先」を運動で判定。ま、地道に足を使って捜査するって感じだな。
ヴァイオレット:まかせた!
圭斗:……[4,5,3,2,4,3] 。ん、出てないな。※《スチームパンク》で振り直し――。
ヴァイオレット:あ、※《スチームパンク》って割込のアビリティだよね?
GM:はい。割込アビリティは、すべてのキャラクターはその場にいるものとして使用できます。
ヴァイオレット:じゃあ、ハートの6とスペードの9をコストにしてボクが使うよ。「圭斗! ボクのほうでもちょっと調べてみたんだけどさ」って感じで情報を持っていく。
圭斗:あんがと。5のダイスだけ残して5個振り直す。……[1,5,2,4,1]。……俺、さっきから1出過ぎじゃね?
ヴァイオレット:で、でもほら、成功はしてるからさ?(汗)
GM:この件にはミスター・クロウも関わっているから、情報隠蔽が巧みだったんでしょうね。ですが、圭斗とヴァイオレットの地道な調査によって場所がわかったって感じですね。
圭斗:この調査に軍の力は使ってねぇからな。自力で調べんのはやっぱ骨が折れるぜ。
ヴァイオレット:……あのさ、圭斗って軍人だけどほんとは軍が嫌いだったりする? ウィルとも知り合いみたいだったし……。
圭斗:……さて、どうだろうな?
▶イベント3「失踪者が向かう先」
技能:運動、捜査
【耐久値】:2
失踪者が集められているのは、カリーノという人物が所有する邸宅である。この邸宅の地下は研究所になっており、非人道的なスチームウェアの研究が行われている。なお、歌の発生源もここである。
GM:ふたりが失踪者を尾行してようやくたどり着いたのは、カリーノという人物の屋敷です。表向きには取り立てて目立たない屋敷ですが、霧が立ち込める夜、よくよく耳を澄ませると旋律のようなものが聞こえてきます。
圭斗:物陰に隠れて、失踪者が屋敷に入っていくのを見ながら「ここで間違いないみたいだな」。
ヴァイオレット:じゃあ、飛び出しかける。
圭斗:「おい、待て。踏みこむにはまだ証拠が足りない。それにミスター・クロウがどう関わってんのかも調べなきゃならん」
ヴァイオレット:「でも……!」
圭斗:「落ち着け。そういうとこがお前の悪い癖だって前から言ってんだろうが」
ヴァイオレット:「むぅ……そうだね。ごめん、取り乱した」
ボーナス
ヴァイオレット 抑圧+2(ハートの2、ダイヤの4)
圭斗 【理性値】+2(4→6)
GM:そして、新しいイベントが提示されます。
▶★イベント4「黒幕」
技能:諜報、推理
【耐久値】:2
ヴァイオレット:あ、★つきのイベントだ。
GM:このイベントが開示された場合は調査フェイズは終了となり、活劇フェイズ――つまり、クライマックスフェイズに移行します。活劇フェイズは主にボスとの戦闘ですね。
圭斗:なるほど。他のイベントとか交流とかで抑圧や【理性値】を調整つつ、★のイベントをいつ開示するかが重要か。
GM:さて、行動を遅らせたヴァイオレットの手番です。
ヴァイオレット:せっかくだから[交流]っていうのやってみようか。
▶交流
任意のPCとのロールプレイの時間です。
場所と交流の内容の指針となる表があるのでそれを振るなり、やりたい場面があるなら好きに演出します。演出が終わったら、PC全員はボーナスを得ます。
ヴァイオレット:圭斗と交流したいでーす!
圭斗:はいよ(笑)。
GM:どうする? 表振る?
ヴァイオレット:せっかくだし振ってみるよ。D66を2回振るね。……35と26。
GM:場面表の35は「ビッグ・ベン」。交流表26は「感情」になるけど、どうする?
ヴァイオレット:ビッグ・ベン! ロンドンっぽくていいね! それでいいよ。
GM:うい。では、夜。屋敷の偵察からの帰り、遠くからビッグ・ベンの鐘の音が響きます。
圭斗:じゃあ、あれだな。時間も時間っぽいし、ヴァイオレットを送っていくことにしようか。一応、相手はお嬢様だしな。
ヴァイオレット:スパイ的にはこれからが活動時間なんだけどなー?(笑)。でもさっき、たしなめられたばっかりだから大人しく送られよう。
圭斗:じゃあ、先を歩いていたんだが振り返って「どうした。いつも騒がし――元気なお前が珍しく大人しいな」って茶化すみたいに言う。
GM:騒がしいって(笑)。
ヴァイオレット:……よし、こういうロールプレイにしよう。「ねえ、圭斗はどうしてボクを守ってくれるの?」
圭斗:「なんだよ、いきなり」
ヴァイオレット:「ボクにとってあなたはたったひとりの相棒で、信頼もしてる。でも、ボクはスチームパンカーとしての経験も浅くて、戦闘もニガテ。……ボクは、あなたに釣り合う?」
圭斗:うーん……大きくため息をつこう。
ヴァイオレット:ため息をつかれたので、むぅって頰を膨らませます(笑)。
GM:(笑)。
圭斗:「らしくねぇな。そんなに不安がらなくたって、今の俺はなんでもない日常を守るために戦ってんだから、お前を守るのは当然さ」って言ったあと、「それに」ってヴァイオレットの顔を覗きこもう。
ヴァイオレット:……?
圭斗:「俺はお前に期待してるんだぜ?」と、にかっと笑う。
ヴァイオレット:「期待?」
圭斗:「ああ。正直、俺の相棒にしとくにはもったいないくらい、お前の信念は眩しくて高貴だ」
ヴァイオレット:「それこそ当然だよ。弱き人々を守るのは力ある者の役目だもの」
圭斗:「そう、その信念だ。軍の上層部もそんくらいの気概があるやつがいれば……もっと変わったのかもしれんがな」
ヴァイオレット:今すごい圭斗の設定的に大事なことを言われた気がするんだけど????
GM:待ってそれGMも知らないんだが????
圭斗:何のことかな(笑)。
ヴァイオレット:「待って。圭斗、あなた過去に何があったの……?」
圭斗:「さてな。いつか話すさ。そら、早く帰らないとお前のとこの使用人たちが騒ぎ出すぞ」って歩き出していいか?
ヴァイオレット:「あ、ちょっと! はぐらかさないでよー!!」って追いかけるよ。
GM:おっとこれはキャンペーンシナリオか???? ってところでシーン終了にしましょうか。
ボーナス
ヴァイオレット 抑圧+2(スペードの5、スペードの4)
圭斗 抑圧+2(ダイヤの3、クローバーの8)
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