初めてのオフ会
合流
暇だ!!!
………今までは出会い系などをしていたが、どうも性依存だった様ですぐおさまった。
鬱期間に何を思ったのか携帯を水に漬け、友人が皆無になった。
唯一、相手から連絡が来た人のみで構成されたほんの一握りの友人達。皆健康。
傷病休暇をとるのも限界で、思い切って会社を辞めた二月。
なんかないかなぁ。暇つぶしでいいんだよなぁ。
部屋を掃除しながら、そわそわ。
落ち着いていられないのだ。
この時、既に躁転していたのだが診断は鬱病のまま双極性障害であることはまだ気付かず。
私は開店と同時に家具屋へ行き、絨毯を1枚、予備の絨毯を1つ購入。
……???絨毯は1枚でいいだろ………。
絨毯を購入後、反対車線にあったリサイクルショップでバイオリンを衝動買いし帰宅。早速、大掃除をし、ピカピカになった部屋の中でインターネット。
ふと目に止まったのは、掲示板サイトの同じ地域の病院に通う人の集まりである。
薬の効果や、地域病院の口コミなど、メリットがあるだろう。
よしっ、行こう!
県内のメンヘラオフ会。
これが初のオフ会となった。21歳であった。
何度か掲示板でやり取りをし、集まったのは六人。
実際に来たのは四人であった。
県内中心部で待ち合わせをし、私とMさんは同じ市内であることが判明。電車内で落ち合って、二人で待ち合わせ場所へ行くこととなった。
「神木さん、俺は〇〇駅から乗ります!全身黒い服でサングラスかけてます!」
ぜ、全身黒でサングラス……MIB???
やがて、最寄り駅に停まったが、Mさんが乗った様子はない。小さな駅なので気づかないわけはないのだ。
「神木さん、2両目に来てもらえますか?」
私がいるのは3両目。
立ち乗りの乗客はいないし、見えるんじゃないか?
ケータイを握ったままキョロキョロしていると、手前の席にいた背の高い女が立ち上がった。
ぅお、見えねぇ!
素直に2両目に行こうとした時、その女が声をかけてきた。
「神木さん?神木さんですよね?Mです!」
……
女だったんかい!
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