1話
憂鬱だわ。
学校行きたくねぇー。
あ〜学校サボって上原○衣を見てぇー
あ〜俺のち○こがぁぁーー!興奮してやがるぜ!
おっといかんいかん。今は外だぞ。通行人も沢山いるんだよ
そんなこと考えて息子を成長させる訳には行かない。
平常心平常心。
「平常心平常心」
「なんか1人で中野○花の声真似?(笑)してる人いるんだけど?」
「あいつ失礼だな」
...変な声が聞こえてきたな。
心の中で呟いたつもりが声に出していたらしい。
...ほんとに学校行きたくない。
別に友達がいないとかじゃないぞ?
クラスに超絶美少女がいるからなんだよ!
普通は最高だよな。
でも彼女は俺にしか見せない裏の顔があるんだ。
それが、辛い。
...学校に着いちまった。
憂鬱な気持ちで教室に入ると、クラスの数少ない友達が来た。
「おー!神島!相変わらず顔死んでるな!
嫌な事でもあったのか!
そんなら俺に相談に乗れよ!友達だろ!」
...なんていいこと言うやつだ。
感動に心が潤っていると、例のやつが来た。
「あらあら、これはこれは神じ○んこさんではないですか。おはようございます。
今日は随分元気がないようですが、大丈夫ですか?」
くそ、誰のせいだと思ってやがる。
そう。彼女こそが学校一の美少女で名高いクラスメイト。
霜宮雫さんだ。
...しかし彼女は俺にだけに見せる裏の顔。すなわち、さっきのような下ネタしか言わない人間なのだ。
才色兼備、容姿端麗。
クラスのみんなはそんなこと言っているが俺にはそうには思わない。
勿論彼女は頭がとてもいい。
そして青年期男子のおかずになるような美しい身体をしている。
しかし、それらの美点をぶち壊しにするのが
《下ネタのことしか頭にない》ことである。
昨日だって恐ろしかった。
「あらあら神島さん。今日は顔が凛としていますね。もしかして私をオカズにしてち○こを擦ってきたんですか?..ふふっ変態さんですね。
別に私は構いませんけどいつかあなたが貧血になりかねません。
そこの所は充分注意してくださいまし。」
...今思い出しても恐ろしい。
自分も変態なのだが、彼女のとは質が違う。
あんなに自分の体をオカズにするなんて言うようなほど俺はプライドを捨てていない。
なんであんな事を軽々しく言えるんだろう。
俺は彼女の精神がよく分からなかった。
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