魔王と勇者

秋宮 千幸

現実的かつ不平等な世界

なんだ、勇者か、随分と早い到着だな、四天王は倒されたのか……大義であった、あとは任せてくれ。


なにをほざいてるかって、貴様には関係の無いことだ、早く終わらしてしまおう、格の違いを見せてやる。


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なんだ、弱いではないか、まったく、警戒して損した。


何故負けたかって?……はぁ……貴様はこの世界をなんだと思っているんだ、ここはきみが思いえがいているいるご都合主義の世界じゃないんだ、貴様はこの世界を分かってる気でいて分かってない、第一、ご都合主義なんて存在しない。


この世界に主人公は一人だけなんてないんだ、そんなの作り話の中だけだ。


それは何故か、そんなことはもう分かるだろう、自分の人生は自分が主人公だからだ、みんなそれぞれ始まりがあって終わりがあるからだ、モブなんて居ないんだ。


お前にとっては倒した四天王はモブだが、

四天王達にとってはお前がモブだ世界はそうできている。


それなのにこの世界では強い者が主人公で弱い者がモブみたいにあしらわれる、だから私はこの世界を現実的かつ不平等な世界と言っている。


たから勇者よ、もっと強くなって戻って来い、そして、本物の主人公になれ、私はいつでも歓迎する。






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魔王と勇者 秋宮 千幸 @Rai220

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