お前の血は死んでも吸いたくない!
エベル
第1話
「お目覚めか?」
「私生きてる……!?」
「よくある反応だな50点」
昨夜のことデート帰りの両親が道端で死んでいたという人間の女を拾ってきた。不審死事件の多発しているという報道時刻と同じことから噂の殺人鬼に刺された一人なのは間違いないだろう。
女は学生服を着ていて年は中学から高校あたりだろうと思われる頃合いである。人間は老化が早いので我々からすると判断基準がそれくらいしかない。
「お前は10代だな?コスプレではないよな?」
「え?ああ!そうです……けど?」
目の前に吸血鬼がいて驚いている様子だ。
「それはともかくその服を我によこせ」
「え?コスプレしたいんですか?」
変態を見る目でこちらを見ている。そんなわけないだろ誰が着るか!
「お前……血まみれだぞ着替えろってことだよ」
「ほんとだ……!」
「この部屋の好きなの着ていいぞ。あと向こうがシャワーだ」
「外国の家はふつうに寝室にシャワールームがあるんでしたね」
女は先にシャワーをあびてから着替えるといって走る。
「ったく人間は落ち着きがないな」
シャワーは逃げないのだから歩いてもいいのに寿命が短いからやたらと効率だの時短だのにこだわるのだろうな。
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