140文字小説 vol.21

@ayumi78

140文字小説 vol.21

紙くずみたいにクシャクシャになった自尊心を持て余しながら、足元の石を蹴飛ばしてみた。石はすぐ近くの溝に落ちて、もうその姿さえ見えない。私はため息ひとつついて、暫く立ち止まっている。初夏の昼下がり、まだ蝉は鳴かない。

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