ログ3.5

 最初のプレイでは気づかなかったが、2度目のプレイでマップに見覚えがあった。その正体とは、オケアノスの周辺エリアだったのである。

つまり、それが意味しているのは『グランデオブパルクール』はARパルクールを土台にしている可能性を意味する。



 しばらくして、ノエルの住むシェアハウスに謎の宅配便が届いた。最初は他のゲーマーが注文した通販の品と思い込む。

しかし、誰も該当する荷物に覚えはないという。そこで差出人を確認すると、そこには個人情報を入れた覚えがないのにノエルの住所が書かれていた。

自分に届けられた荷物と確認し、それを開封すると……入っていたのは、VRゲーム用のメット。

メットでVRというとVRMMO物やフルダイブをノエルは連想するのだが、それとは違うように思える。

『グランデオブパルクール』自体はキーボードやゲームパッドでもプレイできるのだ。メットに関して必要性があるとは考えられない。

様々な疑問はありつつも、ノエルはSNS上で情報を集めることにする。危険なメットであれば、被ったと同時に……。

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