星掴む剣朽ちるまで

矢口ウナム

0.プロローグ

「剣は殺すためにあるのではない」

幼少期、僕が父から遺された最期の言葉。この言葉は、父の死以来脳裡に居座り続け、剣を持った今でも常に思い出す。そんな時いつも思い出すのは幼少期の無垢な疑問。

「では何のために剣を握るのか」

僕はその答えを探すために一生をかける事を決意し、深く剣を握った。

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